LP制作会社を探すと、数十万円の格安プランから、戦略設計や広告運用を含む高額プランまで幅があります。料金だけで決めると、見た目は整っていても広告や営業の成果につながらないことがあります。
LPは「1ページを作る仕事」ではありません。誰に、何を、どの順番で伝え、どの行動を促すかを設計し、公開後に数値を確認して改善する仕事です。本記事では、料金、実績、担当範囲、改善体制を比較し、自社に合うLP制作会社を選ぶ方法を解説します。
結論|制作会社は成果までの担当範囲で選ぶ

最初に比較すべきなのは価格ではなく、成果までの担当範囲です。
| 比較項目 | 確認する内容 | 重要な理由 |
|---|---|---|
| 戦略 | 顧客・競合・訴求の調査 | 見た目だけのLPを防ぐ |
| 制作 | 構成、文章、デザイン、実装 | 責任範囲を明確にする |
| 計測 | GA4、広告タグ、キーイベント | 成果を正しく測る |
| 改善 | 分析、仮説、ABテスト | 公開後にCVRを高める |
| 実績 | 業種、商材、指標、期間 | 自社との再現性を判断する |
おすすめは、候補を3社程度に絞り、同じ要件書を渡して提案を比較する方法です。総額だけでなく、調査、原稿、撮影、実装、計測、修正、公開後支援が含まれるかを一覧にしてください。
LP制作会社へ依頼できること

LP制作の一般的な工程は、ヒアリング、調査、訴求設計、ワイヤーフレーム、ライティング、デザイン、コーディング、計測設定、公開です。会社によっては広告運用、撮影、漫画や動画、フォーム開発、LPOまで対応します。
同じ「LP制作」でも内容は大きく違います。デザインのみなら素材と原稿を自社で準備します。戦略設計型なら、顧客の悩み、比較条件、購入障壁を調べて構成へ反映します。広告運用一体型なら、検索語句や広告クリエイティブとLPの訴求をそろえます。
Google Adsは、広告をクリックした人が期待した内容へすぐ到達できるよう、広告・キーワード・ランディングページの整合を推奨しています。制作会社には、流入元ごとのメッセージまで設計できるか確認してください。
LP制作の費用相場と内訳

LP制作費は、ページの長さよりも調査と設計の深さ、素材制作、実装要件、改善支援で変わります。次は一般的な目安です。市場に統一価格はないため、実際の見積もりで確認してください。
| 価格帯の目安 | 主な内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 10万〜30万円 | テンプレート、支給原稿、簡易実装 | 訴求と素材が固まっている |
| 30万〜80万円 | 構成、ライティング、オリジナルデザイン | 新規LPを標準的に作る |
| 80万〜150万円 | 調査、戦略、撮影、計測、複雑な実装 | 高単価商材や競争市場 |
| 150万円以上 | 複数案、広告連携、検証、継続改善 | 大規模施策や複数セグメント |
追加費用になりやすいのは、取材、撮影、イラスト、動画、フォーム、サーバー設定、広告タグ、修正回数超過、緊急対応です。見積書では「一式」の内訳を確認し、納品後に自社で更新できるかも聞きます。
安価な制作が悪いわけではありません。すでに検証済みの訴求と原稿があり、デザインと実装だけを依頼するなら合理的です。反対に、売り方が決まっていない状態で制作工程だけを発注すると、作り直しが発生しやすくなります。
実績を見るときの注意点

実績はデザインの好みではなく、課題と成果のつながりを確認します。「有名企業のLPを制作」「CVRが200%」だけでは十分ではありません。元の数値、期間、流入条件、担当範囲が分からなければ再現性を判断できないためです。
実績確認では次を質問します。
- 自社と近い業種・単価・検討期間の事例があるか
- 制作会社が担当した範囲はどこか
- 改善前後で流入の質や広告条件は同じか
- CVの定義は購入、予約、資料請求のどれか
- 成果が出るまで何回改善したか
- 実績公開できない案件を口頭で説明できるか
BtoB、EC、採用、店舗予約では、必要な情報や意思決定が違います。業界経験は有利ですが、経験の有無だけで判断せず、顧客理解のための調査方法を確認します。
提案内容で比較すべきポイント

良い提案は、完成イメージより先に「現状の課題」「想定顧客」「選ばれる理由」「成果指標」を示します。デザイン案がきれいでも、誰へ何を伝えるかが曖昧なら注意が必要です。
提案書では、仮説の根拠を確認します。アクセス解析、広告データ、顧客インタビュー、営業記録、競合調査など、どの情報を使うか明確であるほど、制作後の検証もしやすくなります。
さらに、依頼企業側の作業も確認してください。素材収集、法務確認、事例掲載許可、社内承認が遅れると納期に影響します。制作会社が進行表と締切を提示し、判断が必要な場面を整理できるかも比較ポイントです。
改善体制と計測環境を確認する

LPは公開がスタートです。広告の検索語句、ユーザー行動、フォーム到達率などから仮説を立て、改善します。制作会社を選ぶときは、公開後に誰が数値を見て、誰が修正するかを決めます。
最低限、次を確認します。
- GA4や広告コンバージョンを設定するか
- 電話、フォーム、購入などCVを分けて測れるか
- ヒートマップを使う場合の目的は何か
- レポートに数値だけでなく改善仮説があるか
- 修正費と反映までの日数はどれくらいか
- ABテストに必要な流入量を判断できるか
Google Analyticsでは、キーイベントを使って重要行動を計測でき、ランディングページ別の成果確認もできます。計測が不正確な状態で改善すると、良い案を止めたり悪い案を残したりします。公開前のテスト送信とタグ検証を契約に含めてください。
デザインと使いやすさを評価する
LPのデザインは、目立つことより、内容を理解しやすく次の行動を取りやすいことが重要です。ブランドの信頼感を保ちつつ、見出し、証拠、CTAに視線が進む設計を評価します。
スマートフォンで、文字サイズ、ボタン、固定CTA、フォーム、表示速度を確認します。GoogleのCore Web Vitalsの目安はLCP 2.5秒以内、INP 200ミリ秒未満、CLS 0.1未満です。これらは絶対的な合否ではありませんが、表示体験の共通指標になります。
不要なアニメーション、大容量動画、閉じにくいポップアップは、情報理解や操作を妨げます。制作会社には、演出の目的と速度への影響を説明してもらいます。また、アクセシビリティを考え、色だけに依存しない案内、画像の代替テキスト、キーボード操作なども確認します。
契約前に確認する条件

トラブルを防ぐには、成果物と権利、修正条件を契約前に整理します。
- 納品物:デザインデータ、HTML、画像、原稿、計測仕様
- 著作権:写真、フォント、素材、制作データの利用範囲
- 修正:回数、対象工程、追加料金
- 納期:自社確認期間を含むスケジュール
- 公開:サーバー反映、バックアップ、動作確認
- 保守:不具合保証、更新、セキュリティ対応
- 解約:途中終了時の成果物と費用
とくにデザインデータや原稿の編集権限は、別会社へLPOを依頼するときに影響します。広告アカウント、GA4、タグ管理ツールは、原則として自社名義で保有し、制作会社へ必要な権限を付与します。
会社タイプ別の向き不向き

| 会社タイプ | 強み | 注意点 |
|---|---|---|
| デザイン制作会社 | 表現力、ブランド統一 | 調査や広告は別契約の場合がある |
| Webマーケティング会社 | 集客から改善まで一貫 | 制作体制が外部の場合がある |
| 広告代理店 | 広告とLPの整合 | 制作単体を受けない場合がある |
| フリーランス | 柔軟、連絡が速い | 欠員時の代替や対応範囲を確認 |
| 業界特化会社 | 商習慣と顧客理解 | 表現が類似しやすい場合がある |
自社に広告運用やコピーの担当者がいるならデザイン会社、社内に知見がなければ戦略から改善まで一貫対応する会社が候補です。肩書きより、実際の担当者と工程を見ます。
LP制作・改善サービスを公式情報で比較する
制作会社や改善サービスを比較するときは、紹介記事の評価だけで決めず、必ず公式サイトで提供範囲を確認します。以下は、LP制作・運用、デジタル体験改善、LPOツールという異なる選択肢を並べたものです。単純な優劣ではなく、自社が必要とする支援の種類を見極めるための比較です。
情報確認日:2026年9月21日
| 会社・サービス名 | 公式情報で確認できる特徴 | 料金または料金確認先 | 向いている企業 | 公式URL |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社free web | LP制作・運用、広告運用、SEO・AIOなどを案内。調査、広告連携、改善テストを含む支援を掲げる | 公式サイトから要問い合わせ | LP制作と広告運用、改善をまとめて相談したい企業 | 公式サイト |
| Kaizen Platform | Webサイトや顧客体験の改善を支援するサービスを展開 | 公式サイトから要問い合わせ | Web接点全体を含めて改善体制を整えたい企業 | 公式サイト |
| Kaizen Consulting | DXや顧客体験に関するコンサルティング支援を案内 | 公式サイトから要問い合わせ | LP単体だけでなく事業・顧客体験の課題から整理したい企業 | 公式サービスページ |
| DLPO | A/Bテスト、多変量テスト、パーソナライズなどのLPO機能を提供 | 公式サイトから要問い合わせ | 社内または支援会社と継続的に検証を回す体制がある企業 | 公式製品ページ |
この表で注意したいのは、制作会社とツールを同じ物差しで評価しないことです。制作会社は調査、文章、デザイン、実装といった人的な業務を担います。LPOツールは配信や検証の仕組みを提供します。ツールを導入しても、仮説を考え、案を制作し、結果を判断する担当者は必要です。反対に、制作会社へすべて任せる場合でも、広告・解析アカウントや顧客情報は自社が管理しなければ、契約終了後に知見が残りません。
比較時は各社へ同じ質問をします。「どこまでが月額費用に含まれるか」「初回公開後に何回改善するか」「文章とデザインの修正を誰が行うか」「広告の変更をどう共有するか」「成果が出なかった場合に何を見直すか」をそろえると、提案の違いが分かります。料金が公開されていないサービスについて、第三者サイトの古い金額を確定情報として扱わないことも重要です。
発注前に要件を固める方法
制作会社へ相談する前に、完成ページの見た目を決める必要はありません。ただし、事業上の目的、対象顧客、主な流入、コンバージョンの定義は整理します。要件が曖昧なまま相見積もりを取ると、A社はデザインのみ、B社は調査から広告運用までという別の商品を提示し、金額を比べられません。
最初に、LPを作る理由を一文にします。「新サービスを説明するため」では足りません。「検索広告から月100件の資料請求を獲得し、商談化率20%を目指す」のように、流入、行動、後工程まで置きます。数値は必ずしも確定目標でなくて構いません。判断の基準があれば、制作会社は必要な調査と計測を提案できます。
次に、顧客の状態を定義します。同じ商品でも、課題を自覚して情報収集を始めた人と、複数社の見積もりを比較している人では必要な情報が違います。前者には課題の整理や選択肢の説明、後者には料金、導入手順、比較表、実績、契約条件が有効です。「30代会社員」のような属性だけでなく、検索した理由、すでに試したこと、決定を妨げる不安まで記述します。
発注用の要件書には、次を含めます。
- LPの目的と主CV、補助CV
- 想定顧客の課題、検討段階、選定基準
- 商品・サービスの価格、提供条件、対象外条件
- 主な流入元、広告予算、想定キーワード
- 競合と比較されたときの強み、弱み
- 使用できる実績、数値、写真、顧客の声
- 法務・業界規制上の表現制限
- 必要なフォーム、外部システム、計測タグ
- 希望公開日と社内確認者
- 公開後の運用担当と改善予算
要件書は制作会社を縛るためではなく、提案の前提をそろえるために使います。分からない項目は「未確定」と明記し、調査やヒアリングを提案範囲に含めてもらいます。未確定事項を隠して短納期を約束すると、構成確定後の手戻りが増えます。
訴求と原稿の品質を見極める
LPの成果は、装飾よりも「誰の、どの課題を、なぜ解決できるか」が伝わるかに左右されます。制作会社がコピーライティング対応と記載していても、支給資料を整えるだけの場合と、顧客・営業への取材から訴求を作る場合があります。見積もりでは、原稿作成の材料、取材回数、初稿の範囲、修正方法を確認します。
良い原稿は、強い言葉を並べるだけではありません。ファーストビューで対象と価値を示し、本文で課題への理解、解決方法、根拠、利用条件、次の行動を順に説明します。「業界最高」「必ず成果」のような根拠のない表現は信頼を損ない、景品表示法や各業界の広告規制に触れるおそれもあります。実績数値を使うなら、対象期間、集計範囲、例外条件を確認してください。
原稿案を評価するときは、社内の言いたい順ではなく、顧客が知りたい順になっているかを見ます。会社の歴史を長く説明した後でサービスの価値が出る構成より、最初に顧客の課題と得られる結果を示し、必要な段階で会社の信頼性を提示する方が理解されやすいでしょう。ただし、高額なBtoBサービスでは、会社概要、担当者、支援体制、契約条件も意思決定に必要です。短ければ良いという考えも危険です。
制作会社へは、コピーの根拠を質問します。「なぜこの見出しか」「どの顧客の声を反映したか」「競合との違いをどこで示すか」「広告文とどのようにつなぐか」に答えられるか確認します。好みの議論を減らし、顧客とデータを基準に判断できる会社ほど、公開後の改善もしやすくなります。
フォームとコンバージョン導線の設計
LP本文が優れていても、フォームが使いにくければ成果につながりません。制作範囲にフォーム設計が含まれるか、既存フォームへ遷移させるだけかを確認します。フォームを別システムで運用する場合は、デザイン変更の権限、完了ページ、計測タグ、迷惑送信対策まで調整が必要です。
入力項目は営業や運用に必要な情報へ絞ります。ただし、項目を減らせば常に良いわけではありません。高額商材で対象外の問い合わせが多い場合、会社規模、相談内容、導入時期を尋ねることで対応効率が上がります。CVRだけでなく、商談化率と受注率を含めて項目を判断します。
スマートフォンでは、入力欄の大きさ、キーボード種別、自動入力、エラー位置を確認します。送信ボタンを押した後に反応が分からない、エラー内容が画面上部にしか出ない、必須条件が送信後に示されると離脱を招きます。確認画面の有無も慣習だけで決めず、誤送信のリスクと操作数を比較します。
公開前には、正常送信だけでなく、未入力、形式違い、二重送信、通信失敗を試します。通知メールが担当部署へ届くか、自動返信の差出人と内容が適切か、個人情報が不要な宛先へ送られないかも検証します。問い合わせ完了を広告とGA4へ二重計上しない設計も必要です。
制作プロジェクトを遅らせない進行管理
LP制作の遅延は、デザイン作業より、素材待ちと社内確認で起きやすいものです。開始時に、誰が何をいつ判断するかを決めます。経営者、営業、商品、法務が別々に後から意見を出すと、構成が何度も戻ります。最終決裁者と実務窓口を分け、意見を窓口で統合してください。
工程ごとに確認目的を限定します。構成段階では情報の順序と不足を確認し、デザイン段階では視認性とブランド整合を確認します。デザイン完成後に訴求の根本を変えると、原稿、写真、レイアウト、実装がすべてやり直しになります。「いつでも修正できる」契約でも、変更の影響は消えません。
典型的な進行は、要件確定、調査、構成・原稿、ワイヤー、デザイン、実装、計測、テスト、公開です。各工程に自社の確認期間を入れます。公開日の前日を納品日にせず、フォームテスト、端末確認、広告審査、修正の予備日を確保します。
週次の定例では、進捗率だけでなく、未決事項、担当、期限、次工程への影響を確認します。チャットで決めた内容も議事録へ残します。制作会社の返答が速いかだけでなく、リスクを早期に伝え、選択肢を示せるかを見てください。
よくある発注失敗と立て直し方
相見積もりを総額だけで比較する
最安の提案を選んだ後で、原稿、撮影、フォーム、タグ設定が別料金と分かるケースです。各社の見積もりを工程別に並べ、含まれない項目も記入します。初期費用に加え、公開後6か月の修正、保守、ツールを含む総保有費用で比較します。
参考デザインを再現することが目的になる
他社LPの雰囲気を指定すると話が早い一方、その会社の顧客や訴求まで模倣してしまいます。参考は、写真の扱い、情報密度、信頼感など要素に分解し、自社の顧客に必要な理由を説明します。商標や文章、独自の図版を流用してはいけません。
社内の全意見を一つのページへ入れる
営業は機能、経営者は理念、商品担当は詳細を強調しがちです。すべてを同じ強さで入れると、主メッセージが消えます。主CVへ必要な情報を優先し、補足資料やサービスサイトへ分けます。反対意見は、誰のどの不安を解消する情報かという基準で整理します。
公開後の担当者が決まっていない
公開後に広告担当、制作会社、社内マーケターの誰も全体数値を見ず、改善が止まる失敗です。公開前に、週次の確認者、月次の意思決定者、修正担当、予算承認者を決めます。制作会社との契約が納品までなら、運用引き継ぎ資料を受け取ります。
成果不振をすぐデザインのせいにする
問い合わせが少ない原因は、流入不足、対象外キーワード、価格競争力、商品条件、フォーム障害など複数あります。広告表示、クリック、LP到達、CTAクリック、フォーム開始、送信、商談の順に分解します。原因が広告ならLP全面改修より配信調整を先に行います。
制作会社を比較する手順
- LPの目的と主CVを一つ決める
- 対象顧客、商材、価格、流入元を整理する
- 必要な担当範囲と予算上限を決める
- 候補3社へ同じ要件を渡す
- 提案、見積もり、担当者、改善体制を比較する
- 不明点を面談で確認する
- 契約条件と計測仕様を確定する
コンペで完成デザインを無料提出させるより、課題理解と進め方を比較した方が実務能力を判断できます。担当者との相性も大切ですが、口頭の約束は議事録や契約書へ残します。
提案を点数化する比較シート
最終選考を担当者の好みだけで決めないため、評価項目と配点を先に決めます。たとえば、課題理解20点、顧客調査15点、訴求と原稿15点、制作・実装15点、計測・改善15点、担当体制10点、契約条件5点、価格5点の合計100点です。価格の配点を必要以上に大きくすると、必要工程を省いた提案が有利になるため注意します。
各項目は「良さそう」という印象ではなく、根拠を記録します。課題理解なら、自社の事業目標とLPの役割を説明できたか。顧客調査なら、既存資料を見るだけでなく、営業・顧客へのヒアリング方法が示されたか。改善なら、公開後に見る指標、会議頻度、実装本数が具体的かを評価します。
採点は可能なら2人以上で行います。経営・マーケティングは事業成果、制作担当は実現性、法務や情報システムはリスクを見ます。点数が大きく割れた項目は、正解を多数決で決めるのではなく、前提の違いを確認します。営業担当の説明は良いが実務担当者が面談に出ていない場合、契約前に実際のディレクターと話してください。
提案後の質問対応も評価材料です。不明点に即答できないこと自体は問題ではありません。確認して期限内に正確に回答するか、できないことを明確に伝えるかが重要です。すべて「対応可能」と答えながら条件を示さない会社は、開始後に追加費用や納期問題が起きる可能性があります。
最終的な比較表には、採点だけでなく、強み、懸念、契約前に解消する条件を一行ずつ残します。最高点の会社でも重大なセキュリティ条件や権利問題があれば契約しません。点数は意思決定を補助する道具であり、必須条件を代替するものではありません。
公開前後の品質確認リスト
制作会社が「完成」とした時点で、そのまま広告を開始しないでください。公開前には、文章、表示、操作、計測、運用の観点で受け入れ確認をします。制作環境だけでなく、実際の公開URLと実端末で確認します。
文章では、価格、期間、対象条件、実績数値、会社名、連絡先を原資料と照合します。誤字だけでなく、広告文とLPの約束が一致しているか、古いキャンペーン条件が残っていないかも見ます。注釈が小さすぎる、画像内に重要条件だけが書かれて検索や読み上げで伝わらない状態も修正します。
表示では、主要なスマートフォン、パソコンの画面幅、複数ブラウザを確認します。横スクロール、文字切れ、画像の粗さ、レイアウト移動、ボタンの重なりを点検します。低速回線も想定し、画像が読み込まれる前でも内容と操作が破綻しないか見ます。
操作では、すべてのCTA、ページ内リンク、電話、フォーム、外部リンクを試します。フォームは正常系だけでなく、必須漏れ、形式違い、戻る操作、二重送信を確認します。送信後にユーザーへ完了が明確に伝わり、社内通知が正しい担当へ届くことまでが受け入れ条件です。
計測では、ページ閲覧、CTA、フォーム開始、完了、電話などのイベントをテストします。広告タグとGA4で同じ完了が二重計上されていないか、社内テストを除外できるか確認します。Cookie同意が必要な環境では、同意前後の挙動も確かめます。
公開後24〜72時間は、404、サーバーエラー、フォーム通知、実際の広告遷移を監視します。公開前の画面だけでなく、広告に設定された最終URL、URLパラメータ付きの表示も確認します。問題発生時の連絡先と復旧方法、以前のページへ戻す手順を事前に決めておくと安全です。
検収記録は、担当者の感覚だけで残さず、確認端末、ブラウザ、日時、結果、修正担当を一覧にします。重大な不具合と軽微な調整を分け、広告配信を止める条件も決めます。公開直後に問い合わせが来ない場合でも、十分な訪問数がない段階でデザインを全面変更しません。広告のクリック、LP到達、CTAクリック、フォーム開始、完了の順に数字を確認し、最も大きく落ちている地点から直します。制作会社がこの検証へ参加できるかは、納品後の成果を左右する重要な比較条件です。
選定チェックリスト
- [ ] 対象顧客とCVを理解している
- [ ] 調査・構成・原稿・デザイン・実装の範囲が明確
- [ ] 見積もりに追加費用条件がある
- [ ] 類似事例の条件と担当範囲を説明できる
- [ ] 広告とLPのメッセージをそろえられる
- [ ] スマホ表示と速度を考慮する
- [ ] GA4と広告CVの計測を設計する
- [ ] 公開後の改善方法と費用が明確
- [ ] 制作データとアカウントの権利が明確
- [ ] 担当者、連絡頻度、納期が現実的
よくある質問
LP制作にはどれくらいの期間がかかりますか
標準的には1.5〜3か月が目安です。調査、撮影、法務確認、複雑なフォームがある場合は長くなります。自社の確認日数も含めて計画してください。
価格が安い会社は避けるべきですか
目的と依頼範囲が合えば問題ありません。原稿や構成が固まっている場合は制作特化プランが合理的です。戦略が未整理なら調査工程を省かない方が安全です。
デザイン案は何案必要ですか
案数より、仮説と検証方法が重要です。方向性が明確なら1案を磨く方が効率的な場合もあります。複数案の目的と追加費用を確認します。
広告運用も同じ会社へ頼むべきですか
一体運用はデータ共有が速い利点があります。別会社でも、指標、会議、権限、修正フローを共有できれば問題ありません。
CVRを保証する会社は信用できますか
成果は商材、価格、流入、季節、営業対応にも左右されます。保証の条件と除外事項を確認し、断定的な約束だけで判断しないでください。
まとめ|料金より設計と改善の力を見る
LP制作会社は、料金やデザインの好みだけで選びません。顧客理解、訴求設計、広告との整合、計測、公開後の改善まで、自社に必要な範囲を担当できるかで判断します。
同じ要件で3社程度を比較し、見積もりの内訳、実績の条件、担当者、権利関係を確認してください。LPを納品物ではなく、検証しながら成果を伸ばす営業資産として扱える会社が有力です。
関連する改善方法は、LP制作の費用相場とLP改善の進め方も参考にしてください。
LPの達人へ相談する

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