WordPressサイトを公開した後、「更新は必要だと聞いたが、何をどこまで頼めばよいのか」「月額数千円と数万円の保守は何が違うのか」と迷う企業は少なくありません。保守をサーバー契約だけだと思い込むと、障害や不正アクセスが起きたときに対応者がおらず、復旧費や機会損失が膨らむことがあります。
結論からいえば、WordPress保守の費用は、更新、バックアップ、監視、セキュリティ、障害対応、軽微修正、コンテンツ運用のどこまで含むかで決まります。公開料金の例では月額1万5,000円から数十万円まで幅がありますが、同じ内容ではありません。サイトの売上・問い合わせへの影響、構成、更新頻度、復旧目標を整理し、必要な範囲を同条件で比較することが重要です。
本記事では、2026年9月28日時点のWordPress公式情報と各社公式料金を確認し、費用相場、作業範囲、料金が変わる要因、保守会社の選び方を解説します。単なる価格比較ではなく、契約前に決めるべき責任分界、バックアップの復元確認、テスト環境での更新、障害時の連絡まで具体的に整理します。
WordPress保守・運用代行の費用相場

月額料金だけでなく、初期診断、緊急対応、改修、コンテンツ更新を分けて比較する必要があります。
WordPress保守の月額は、最低限の更新とバックアップを中心にした小規模プラン、監視や障害対応を含む標準プラン、クラウドや複雑な機能まで管理する高度なプランに分かれます。公開料金の例では、1サイト月額1万5,000円から、複雑なクラウド環境では10万円を超えるプランまであります。
一般的な予算帯の目安として、更新・バックアップ中心なら月額1万〜3万円程度、監視・軽微修正・障害対応まで含む場合は月額3万〜10万円程度、会員サイト、EC、複数サイト、クラウド、24時間対応などが必要な場合は月額10万円以上になることがあります。これは一律の定価ではありません。正式な費用は、構成と作業範囲を調査した見積もりで確認してください。
初期費用が別に発生することもあります。契約前のサイト診断、アカウント整理、バックアップ設定、監視導入、テスト環境構築、古いWordPressやPHPの更新が必要だからです。既に不具合や改ざんがある場合は、通常保守へ入る前に復旧・改修費がかかります。
月額に含まれない作業も確認します。ページ追加、デザイン変更、機能開発、記事入稿、画像制作、SEO改善、サーバー移転、ドメイン更新代行は、別料金になりやすい項目です。「月○時間まで軽微修正を含む」場合は、繰り越し、超過単価、対象作業を確認してください。
費用を比較するときは、年間総額で計算します。月額2万円でも、初期費用10万円、緊急対応5万円、年2回の改修各10万円なら、初年度総額は59万円です。一方、月額4万円に診断、監視、軽微修正、緊急対応が含まれれば、総額とリスクは別の見え方になります。
サイト停止の影響も予算に反映します。問い合わせ中心のコーポレートサイト、広告の遷移先、EC、予約、会員サービスでは、停止1時間の損失が異なります。売上だけでなく、広告費、営業機会、顧客対応、信用への影響を考え、必要な監視頻度と対応時間を決めます。
安いプランが悪いわけではありません。更新頻度が低く、標準テーマと少数のプラグインで構成され、社内に復旧できる担当者がいれば、必要範囲は小さくできます。反対に、事業上重要なサイトを最低限プランだけで運用すると、障害時の対応が別見積もりになり、復旧が遅れる可能性があります。
見積書では「保守一式」ではなく、更新頻度、バックアップ頻度と保管先、監視間隔、月の作業時間、連絡方法、受付時間、一次回答、復旧作業、対象外を確認してください。これらがそろって初めて、月額料金を比較できます。
保守・運用代行に含まれる作業

更新、監視、復旧、運用更新は別の仕事であり、契約に含まれる作業を明確にします。
WordPress本体、テーマ、プラグインの更新は保守の基本です。ただし、管理画面で更新ボタンを押すだけではありません。事前バックアップ、更新内容の確認、テスト環境での検証、表示・フォーム・管理画面の確認、不具合時の切り戻しまで含めて設計します。
WordPress公式は、最新バージョンへ更新すること、信頼できる提供元のテーマやプラグインを使うこと、バックアップと状態把握を続けることを案内しています。また、WordPressだけでなく、Webサーバー、データベース、PHPなどの環境も安全で安定したバージョンを使う必要があります。
バックアップは、ファイルとデータベースの両方が必要です。保存頻度、保存世代、外部保管、暗号化、復元手順を確認します。同じサーバー内だけのバックアップは、サーバー全体の障害や侵害時に使えない可能性があります。バックアップが存在しても復元できなければ意味がないため、定期的な復元テストを契約へ含めるか確認してください。
監視には、サイトが表示できるかを確認する死活監視、改ざん検知、マルウェア検査、証明書期限、ドメイン期限、容量、エラーログなどがあります。監視通知を受けた後、誰が調査し、誰が復旧判断をするかも重要です。通知だけのサービスと、一次対応まで行うサービスは分けて比較します。
障害対応では、受付時間、一次回答時間、調査時間の上限、夜間休日、緊急連絡、復旧作業を確認します。「24時間監視」は「24時間いつでも人が修正する」という意味とは限りません。自動監視のみか、担当者が対応するかを契約書で確認してください。
セキュリティ作業には、管理者アカウント整理、強いパスワード、多要素認証、権限の最小化、不正ログイン対策、ファイル権限、WAF、ログ確認などがあります。すべてのサイトへ同じ設定を入れるのではなく、サーバー、テーマ、プラグイン、運用者に合わせて決めます。
軽微修正は、テキスト変更、画像差し替え、CSS調整、リンク修正などです。しかし「軽微」の定義は会社ごとに違います。月1時間まで、1回30分以内、既存ページのみなどの条件があります。デザイン制作、機能追加、外部サービス連携は別料金になることが一般的です。
運用代行には、記事入稿、商品・事例追加、バナー、フォーム、アクセス解析、改善提案が含まれる場合があります。技術保守とコンテンツ運用を分けて契約する方法もあります。担当部署と承認経路を決め、更新内容の正確性は自社でも確認します。
ドメイン、DNS、SSL、サーバー契約の管理も確認します。制作会社名義のままでは、契約終了や連絡不能のときに更新できない恐れがあります。所有者は原則として自社とし、保守会社には必要な権限だけを付与します。
料金体系と契約プランの違い

定額に含まれる時間と、障害・改修が別料金になる条件を確認します。
月額定額型は、決められた作業を毎月行う方式です。更新、バックアップ、監視、レポート、一定時間の修正などが含まれます。予算を固定しやすい一方、利用しなかった作業時間を翌月へ繰り越せない場合があります。
チケット・時間制は、必要な作業時間を購入する方式です。更新頻度が低いサイトには合いますが、緊急障害時に残時間がない、調査時間だけで消費する可能性があります。最低購入時間、有効期限、時間単価、見積もり方法を確認します。
都度対応型は、問題が起きたときだけ依頼します。固定費は抑えられますが、平常時の更新や監視が行われず、障害発生後に環境調査から始まるため復旧が遅れることがあります。バックアップや管理情報が不足していると、対応を断られる場合もあります。
サーバー込みのマネージド型は、ホスティング、更新、バックアップ、監視をまとめて提供します。責任範囲を一本化しやすい一方、指定環境への移転、サーバー費、契約終了時のデータ移行を確認します。現在のサーバーをそのまま使えるかも会社ごとに異なります。
運用改善型は、技術保守に加えてアクセス解析、更新代行、UI改善、SEO、広告連携などを支援します。月額は高くなりますが、サイトを事業成果につなげる担当者がいない企業には候補です。成果の範囲と、技術保守の対応時間を分けて確認します。
初期診断は無料と有料があります。無料診断は契約可否の確認、有料診断は構成・脆弱性・更新計画を調べて報告書を作るなど、成果物が異なります。診断後に契約しない場合でも、結果と改善案を受け取れるかを確認します。
最低契約期間にも注意します。月単位、6か月、1年などがあり、年払いを求める会社もあります。解約予告、途中解約、データ返却、管理権限の削除、ドメイン・サーバーの引き継ぎを契約前に確認してください。
複数サイトをまとめる場合は、サイト数、構成差、共通プラグイン、サーバー台数で料金が変わります。一括監視できても、更新テストと障害調査はサイトごとに必要です。2サイト目以降の割引だけでなく、作業範囲が減っていないかを確認します。
料金表に消費税、サーバー、バックアップ容量、有料プラグイン、外部監視費が含まれるかも確認します。「月額3万円」だけでは総額を判断できません。初年度と次年度以降を分け、3年間の総保有コストを作ると比較しやすくなります。
保守費用が変わる主な要因

サイトのページ数より、構成の複雑さ、停止時の影響、求める対応速度が費用を左右します。
プラグインの数と種類は大きな要因です。数が多いほど更新の組み合わせが増え、競合や不具合を確認する工数が増えます。独自プラグイン、提供終了したプラグイン、ライセンス切れがある場合は、代替や改修が必要です。
テーマも確認します。公式テーマ、商用テーマ、完全オリジナルでは、更新方法と調査難易度が異なります。親テーマを直接編集している、制作会社独自の仕組みがある、仕様書がない場合は、保守開始前の解析費が増えることがあります。
会員、EC、予約、決済、求人応募など、データを扱う機能があると検証項目が増えます。更新後にログイン、購入、メール、在庫、外部連携まで確認する必要があります。個人情報を扱う場合は、アクセス権、ログ、バックアップの保管にも注意します。
サーバー構成も費用へ影響します。一般的なレンタルサーバーと、クラウド、VPS、複数台構成では必要な技術と監視が異なります。OS、PHP、データベース、CDN、WAF、メールを誰が管理するかを整理してください。
アクセス量と更新頻度が高いサイトでは、バックアップ容量、監視、性能確認、公開手順が増えます。ニュースメディアやキャンペーンサイトは、公開ミスと停止の影響も大きくなります。繁忙期やテレビ放映などのアクセス集中へ備える場合は、事前の負荷確認も必要です。
対応時間は料金に直結します。平日日中のみ、営業時間外の一次受付、24時間365日の有人対応では体制が違います。一次回答30分と翌営業日回答でも費用は異なります。自社の業務に必要な水準を決め、過剰な契約を避けます。
古い環境は保守開始時の負担が増えます。WordPress、PHP、テーマ、プラグインを長期間更新していない場合、一度に更新すると不具合が起きる可能性があります。段階更新、テスト環境、互換性調査、代替開発を見積もります。
引き継ぎ資料の有無も重要です。サーバー情報、ドメイン、Git、ステージング、外部サービス、ライセンス、変更履歴が整理されていれば調査を短縮できます。情報が不明なら、契約開始前に棚卸しが必要です。
保守会社へコンテンツ更新も頼む場合は、月の件数、原稿形式、画像加工、校正、承認回数で費用が変わります。技術保守と制作運用を別項目にし、使わなかった時間や超過時の単価を確認してください。
WordPress保守会社の料金比較

公開価格は作業範囲が異なるため、同じ金額帯でも更新・監視・障害対応を横並びで確認します。
以下は2026年9月28日に各社公式ページで確認した内容です。掲載順は優劣を示しません。料金やサービス内容は変更される可能性があるため、契約前に公式サイトと個別見積もりで最新情報を確認してください。
| 会社・サービス | 公式掲載料金 | 主な特徴 | 確認ポイント | 公式URL |
|---|---|---|---|---|
| BLUEKNOT | WordPress運用保守 月額15,000円〜/1サイト | アップデート、不具合対応、テンプレート修正、バックアップ、ドメイン・SSL更新手続き代行 | 作業時間、緊急対応、サーバー保守は別プランか確認 | https://www.blueknot.co.jp/service/maintenance/index.html |
| ユーキューブ | ミニ18,000円、ビジネス25,000円、メディア50,000円、マックス200,000円/月、税別 | サーバー、テスト環境、更新、バックアップ、監視、改ざん検知を一体提供 | 同社管理サーバーへの移行が前提。PV・容量・サポート時間を確認 | https://youcube.jp/services/maintenance/ |
| WP Care | シンプル33,000円、スタンダード55,000円、クラウドベーシック66,000円、クラウドアドバンス110,000円、カスタム165,000円/月 | 更新、脆弱性対応、軽微障害、チャット・ビデオ相談。レンタルサーバーとクラウドでプラン分離 | 投稿更新は基本プラン外。作業時間と環境条件を確認 | https://www.wpcare.jp/ |
| インタクティス | 基本料金33,000円/月、税込。2026年2月以降の新規契約 | WordPress保守。ステージング環境、会員サイトなどはオプション | 基本料金に含まれる作業とオプション、個別条件を料金表で確認 | https://intactis.co.jp/news/information/p007291/ |
最も安いプランを選ぶ前に、自社サイトで必要な作業を一覧にしてください。たとえば、BLUEKNOTは1サイト月額1万5,000円からと掲載していますが、サーバー運用保守は別に月額2万5,000円からです。WordPressとサーバーの両方を依頼するなら合計範囲を確認します。
ユーキューブはサーバーを含む構成で、テスト環境、バックアップ、死活監視、改ざん検知などを掲載しています。一方、同社管理サーバーへの移行が前提です。現在のサーバーを維持したい場合は選定条件と合うかを確認します。
WP Careはシンプルなレンタルサーバー環境から複雑なクラウドまで段階的な料金を示しています。投稿などの更新は基本プランに含まれないと明記されています。技術保守と日々の更新を両方依頼したい場合は、オプション費を含めます。
インタクティスは2026年2月以降の新規契約について、基本料金を月額3万3,000円(税込)と公表しています。ステージング環境や会員サイトはオプションと記載されています。同じ「基本料金」でも、サイト構成で適用内容が異なる点に注意してください。
比較表へ公開価格のない会社を追加する場合は、「要問い合わせ」と記載し、推測しないでください。相見積もりでは、同じサイト情報、希望作業、受付時間、復旧目標を渡し、初期費用と年間総額を比較します。
自社運用と外注の判断基準

更新ボタンを押せるかではなく、不具合を検知し、安全に切り戻せるかで判断します。
社内にWordPress、サーバー、セキュリティの担当者がいて、定期作業の時間を確保できるなら、自社運用も可能です。ただし、担当者が一人だけ、手順書がない、退職時に引き継げない状態はリスクがあります。副担当と承認者を決めます。
自社運用の最低限の作業は、更新情報の確認、バックアップ、テスト、更新、動作確認、監視、アカウント管理、障害記録です。自動更新を使う場合も、不具合を検知して復旧する仕組みが必要です。自動化は責任をなくすものではありません。
外注が向くのは、問い合わせや売上に直結するサイト、複雑なプラグインや連携があるサイト、社内に技術者がいない企業です。問題発生時の調査窓口を一本化でき、定期作業を継続しやすくなります。
一部だけ外注する方法もあります。日々の記事更新は社内、WordPressとサーバーの技術保守は外注、広告やSEOは別担当と分けます。この場合は、作業の境界と連絡経路を明確にし、複数会社が同時に設定を変更しないようにします。
費用対効果は、社内工数と障害リスクを含めて考えます。担当者が毎月5時間を使い、人件費換算が1時間5,000円なら月2万5,000円です。さらに緊急時の調査、学習、引き継ぎを加えます。外注費と単純比較せず、継続できる体制かを見ます。
障害による損失も試算します。月の問い合わせ件数、広告費、予約、売上から、停止した場合の影響を考えます。復旧時間を2時間以内にしたいのか、翌営業日でよいのかによって必要な契約が変わります。
外注しても、最終責任をすべて渡せるわけではありません。サイト内容、法令、個人情報、公開判断は自社で管理します。保守会社の連絡先、契約、アカウントを複数人で把握し、障害時の社内責任者を決めてください。
定期的に契約を見直します。サイトの重要度、アクセス、機能、更新頻度が変われば、必要な保守も変わります。使っていないプラグインとアカウントを削除し、過剰なオプションと不足する対応を年1回以上確認します。
WordPress保守会社の選び方

安さや制作実績だけでなく、更新前の検証、復元、障害時の体制を確認します。
最初に、自社と似た構成の保守経験を聞きます。コーポレートサイト、メディア、EC、会員、予約では必要な確認が異なります。WordPressの制作実績だけでなく、運用年数、障害対応、サーバー管理の経験を確認してください。
更新手順を具体的に質問します。バックアップを取るか、テスト環境で試すか、どの画面と機能を確認するか、不具合時にどう戻すかを聞きます。「毎月更新します」だけでは品質を判断できません。
バックアップは保存頻度、世代、場所、復元テストを確認します。毎日保存していても、同じサーバーだけに置き、復元したことがなければ不十分です。データベースと画像・テーマ・プラグインの両方が対象かも確認します。
障害対応では、連絡方法、受付時間、一次回答、調査上限、夜間休日、緊急時の追加料金を聞きます。サイト停止、表示崩れ、フォーム不達、不正アクセスで優先度を分けているかも確認します。
担当体制も重要です。窓口だけでなく、実際にサーバーへ接続する担当者、セキュリティ判断者、代替担当者を確認します。再委託がある場合は、アクセス権と情報管理を聞きます。
セキュリティ資格やツールの名称だけで選びません。権限の最小化、多要素認証、ログ、端末管理、秘密情報の受け渡し、事故報告が運用されているかを確認します。契約前に本番パスワードをメールで送らないでください。
レポートには、実施日、更新対象、結果、検知した問題、残るリスク、次回対応が含まれるかを見ます。「問題なし」だけでは変更履歴になりません。緊急更新時にも記録が残る仕組みを確認します。
契約終了時の引き継ぎも選定条件です。管理者アカウント、サーバー、ドメイン、バックアップ、設定資料、変更履歴を自社へ返せるか、削除証明が必要かを決めます。移行作業の費用と期間も確認してください。
相見積もりでは、URL、サイト用途、サーバー、WordPress・PHP、テーマ、主要プラグイン、フォーム、外部連携、月間PV、希望時間を各社へ同じように伝えます。機密情報は秘密保持と安全な共有方法を決めてから渡します。
評価表には、範囲、価格、体制、対応速度、バックアップ、テスト、セキュリティ、レポート、引き継ぎを入れます。価格だけで決めず、サイト停止時に事業を守れる体制かを判断します。
契約から運用開始までの進め方

契約前に現状を調査し、責任分界、復旧手順、変更管理を文書化します。
第1段階はサイト台帳の作成です。ドメイン、DNS、サーバー、SSL、WordPress、PHP、テーマ、プラグイン、外部サービス、担当者、契約名義を一覧にします。分からない項目は契約前の調査対象にします。
第2段階は重要度と目標の決定です。問い合わせ、売上、予約、採用など、停止時の影響を整理します。監視間隔、一次回答、目標復旧時間、バックアップの復旧時点を決めます。すべてを最高水準にせず、事業に合う水準を選びます。
第3段階は現状診断です。古いソフトウェア、不要アカウント、提供終了プラグイン、改ざん、エラー、バックアップ、容量を確認します。重大な問題がある場合は、通常保守の開始前に改修計画を作ります。
第4段階は契約範囲の確定です。毎月作業、緊急対応、軽微修正、運用更新、対象外、追加単価を決めます。WordPress、サーバー、ドメイン、外部サービスごとに、自社、保守会社、ホスティング会社の責任を表にします。
第5段階は安全な引き継ぎです。個人の共通IDを渡すのではなく、必要な権限の専用アカウントを発行します。多要素認証、パスワード管理、接続元、作業ログを設定します。退職・契約終了時の停止手順も決めます。
第6段階は初期設定です。外部バックアップ、監視、テスト環境、更新手順、連絡先を整えます。復元テストを行い、サイト停止時に誰が判断し、どの順番で連絡するかを確認します。
第7段階は定期運用です。更新前後の確認結果、監視、バックアップ、修正、残課題をレポートします。変更は日時、担当、内容、理由を記録し、他の制作会社や社内担当者による作業と重ならないようにします。
第8段階は定期レビューです。四半期または半年ごとに、プラグイン、アカウント、性能、料金、障害、問い合わせを見直します。サイトの役割が変わった場合は、監視や対応時間も調整します。
契約書では、秘密保持、個人情報、再委託、作業責任、損害、免責、契約期間、解約、引き継ぎを確認します。「セキュリティ事故を完全に防ぐ」という保証は現実的ではありません。予防、検知、対応、復旧の体制を具体化します。
運用開始後も、自社で管理者情報と契約を把握します。外注先へ任せきりにせず、月次レポートを確認し、未対応のリスクを判断してください。サイト内容と事業上の優先順位は自社が決めます。
よくある質問
WordPress保守の費用はいくらですか?
小規模な更新・バックアップ中心なら月額1万〜3万円程度、監視・障害対応・軽微修正を含む場合は月額3万〜10万円程度、複雑なクラウドや24時間対応では10万円以上になることがあります。公開料金の比較だけでなく、対象作業をそろえて見積もりを取ってください。
サーバー会社のバックアップだけで十分ですか?
保存頻度、世代、保管場所、復元方法によります。WordPressのファイルとデータベースが対象か、何日前へ戻せるか、利用者が復元するのかを確認してください。重要なサイトでは、別の場所へのバックアップと復元テストも検討します。
WordPressの自動更新を有効にすれば保守は不要ですか?
不要にはなりません。自動更新後の不具合、テーマやプラグインの競合、外部連携、バックアップ、監視、アカウント管理が残ります。自動化した作業を誰が確認し、問題時に戻すかを決めます。
他社が制作したWordPressでも保守を依頼できますか?
対応する会社はあります。ただし、独自テーマ、古い環境、ライセンス不明、改ざんなどがある場合は、事前診断や改修が必要です。契約可否と初期費用を確認してください。
更新作業や記事入稿も月額に含まれますか?
会社とプランで異なります。技術保守だけのプランでは、記事入稿や画像制作は含まれないことがあります。月の作業時間、対象作業、超過単価を確認します。
24時間監視なら夜中の障害も直してくれますか?
監視通知が24時間動くことと、担当者が24時間修正することは別です。有人対応の時間、一次回答、緊急作業、追加料金を契約書で確認してください。
保守契約前に何を準備すればよいですか?
ドメイン、サーバー、WordPress、テーマ、プラグイン、外部サービスの契約と管理情報を整理します。サイトの目的、停止時の影響、希望する対応時間、月の更新作業もまとめると見積もりが正確になります。
保守会社を変更するときの注意点は何ですか?
管理者アカウント、バックアップ、設定資料、変更履歴、ライセンス、監視の移管を確認します。旧会社の権限停止と新会社の開始時期を重ね、監視とバックアップが途切れないようにしてください。
まとめ
WordPress保守・運用代行の費用は、更新、バックアップ、監視、セキュリティ、障害対応、軽微修正、運用更新の範囲で決まります。月額だけを比べず、初期診断、緊急対応、追加作業を含む年間総額で判断してください。
保守会社を選ぶときは、更新前の検証、バックアップの復元、監視後の対応、受付時間、レポート、契約終了時の引き継ぎを確認します。公開価格が同じでも作業範囲は異なるため、同じ条件で相見積もりを取ることが重要です。
まず、自社サイトの契約、構成、担当者を一覧にし、停止した場合の影響と必要な復旧時間を決めます。その情報があれば、過剰な保守を避けながら、事業を守るために必要な範囲を選びやすくなります。
外注した後も、サイトの内容と事業上の判断は自社に残ります。月次レポートと残るリスクを確認し、サイトの役割や機能が変わったときは契約範囲を見直してください。
まずはHPの達人に相談する

WordPressの更新が止まっている、保守会社の作業範囲が分からない、障害時の連絡先がない場合は、HPの達人がサイト構成と運用体制を整理します。現在のサーバー、テーマ、プラグイン、更新頻度、事業への影響を確認し、必要な保守範囲をご提案します。
参考・出典
以下の情報は2026年9月28日に各公式ページで確認しました。料金・仕様は変更される場合があります。


