SEOサイト診断の費用相場|無料診断と有料監査の違い・依頼先の選び方

SEOサイト診断の費用相場|無料診断と有料監査の違い・依頼先の選び方|アイキャッチ

「検索流入が落ちた」「SEO会社から無料診断を勧められたが、有料監査と何が違うのか分からない」という相談は少なくありません。結論からいうと、SEOサイト診断の費用に一律の相場はありません。対象URLの数、調べる深さ、競合調査の有無、改善実装まで任せるかで必要な工数が変わるためです。無料診断は課題の入口を探す手段、有料監査は根拠と優先順位を付けて改善計画に落とす手段として比べることが重要です。

本記事では、SEO診断に含めたい確認項目、無料と有料の違い、見積もりの読み方、依頼先の選定方法を整理します。公開されている個別企業の価格を市場平均へ置き換えず、同じ条件で比較する方法を示します。検索順位だけでなく、商談や問い合わせへの貢献を見たい担当者にも使える実務ガイドです。

目次

SEOサイト診断とは?成果につながる診断の定義

SEOサイト診断とは?成果につながる診断の定義の図解|達人ラボ

SEOサイト診断は、検索エンジンがサイトを発見・理解できる状態か、訪問者の疑問に答える内容があるか、訪問後に必要な行動を取れるかを調べる作業です。単にページのタイトルや見出しを採点するものではありません。GoogleのSEOスターターガイドも、検索エンジンが内容を理解しやすくし、ユーザーがサイトを見つけて判断できるようにすることを基本としています。診断の目的は点数を付けることではなく、事業上の機会損失を発見し、改善の順番を決めることです。

検索流入の問題と商談の問題を分ける

表示回数が少ないのか、表示されてもクリックされないのか、クリック後に読まれないのか、読まれても問い合わせに進まないのかによって対策が変わります。たとえば、Search Consoleで表示回数が伸びているのに問い合わせが増えないなら、ページ内容の検索意図やCTA、フォームの負荷を確認します。反対に、問い合わせ率が高いページでも表示回数が少ないなら、関連ページからの内部リンクや検索対象ページの不足が課題かもしれません。一つの数値だけで原因を決めないことが重要です。

診断と施策実行は別の契約になることがある

診断は現状把握と提案までで終了し、文章の修正、デザイン変更、開発、リダイレクト設定は別費用という契約があります。診断書に「改善が必要」と書かれていても、実装する担当者、作業量、期限がなければ状況は変わりません。依頼前に納品物を診断レポートだけとするのか、修正指示書、実装、公開後の再測定まで含むのかを分けてください。サービス名ではなく、どこまで責任を持つかが比較軸です。

まず自社で確認できる最小セット

対象期間のSearch Consoleの検索パフォーマンス、インデックス登録状況、サイト内の主要サービスページ、問い合わせ数を確認します。前月比だけでは季節性や需要変化に左右されるため、前年同時期や検索語句別の推移も見ます。流入ページと問い合わせページが別なら、経路を追ってください。計測設定に不備があると正しい判断ができないため、診断の前提としてイベント計測の定義を共有します。GoogleのSearch Console案内は、検索での表示状況を把握する基礎資料です。

SEO診断の成果物は「問題の一覧」ではなく、根拠・事業への影響・担当者・実施順を備えた改善判断です。

無料診断と有料監査は何が違う?

無料診断と有料監査は何が違う?の図解|達人ラボ

無料診断にも価値はあります。ただし、多くの場合は相談前の概況確認や営業提案のための調査です。サイト全URLの解析、競合・検索意図の照合、担当者へのヒアリング、再現可能な検証まで含むとは限りません。有料監査の価値は料金が発生すること自体ではなく、調査範囲と根拠が明確になり、実行可能な納品物が得られる点にあります。無料・有料のどちらが適切かは、現在の問題の大きさと意思決定に必要な精度で選びます。

比較項目 無料診断で確認しやすい内容 有料監査で求めたい内容
対象範囲 主要ページの概況、表面的な技術チェック 対象URL群、テンプレート、検索語句、競合、導線の定義
データ 公開ページと一部の公開ツール 権限に応じたSearch Console、アクセス解析、問い合わせデータ
課題の根拠 目視や簡易チェック 再現方法、該当URL、影響度、例外条件
成果物 指摘事項と提案概要 優先順位、施策ごとの工数、担当、検証方法
実装との関係 見積もりへの誘導が中心の場合がある 修正仕様、実装支援、再測定を契約で明確にできる

無料診断が向いている場面

現状の問題をまだ整理できず、依頼先との相性を見たい段階では、無料診断を入口にできます。提案会社に得意分野、調査方法、必要なデータ、判断の根拠を尋ねましょう。複数社に簡易診断を依頼すると、同じ問題でも説明の質に差が出ます。ただし、指摘をそのまま採用せず、自社の事業目標と照らしてください。「タイトルにキーワードがない」といった一般論だけなら、商談につながらないページを優先すべき理由にはなりません。

有料監査が必要になりやすい場面

移行後の流入急減、重要ページのインデックス問題、大量の類似ページ、複数ドメインの統合、コンテンツ投資の見直しなどは、原因の切り分けに時間がかかります。調査結果を社内稟議や開発チームの作業指示に使うなら、再現可能な証拠が必要です。無料の概要診断だけでサイト全体の改修を決めるのは危険です。一方で、ページ数が少なく課題が明白な場合は、広範な監査より個別の修正支援が合理的なこともあります。

無料だから正しくない、有料だから正しいとは限らない

重要なのは費用区分より調査の透明性です。無料でも具体的なURLと根拠を示す会社があります。有料でも一般論のテンプレートが中心なら価値は低くなります。無償提案の段階で「何を確認でき、何は未確認か」を明示する依頼先は信頼しやすいです。有料監査では、契約前にサンプルレポートと手法、品質確認者を見せてもらってください。根拠のない順位保証や検索エンジンの秘密を売りにする説明には注意が必要です。GoogleのSEO業者選定ガイドも、判断を誤るとサイトの評判に影響し得ると説明しています。

無料か有料かではなく、確認範囲、根拠の検証可能性、実装できる成果物を比較してください。

診断で調べる項目:技術・内容・導線・計測

診断で調べる項目:技術・内容・導線・計測の図解|達人ラボ

サイト診断の品質は、チェック項目の数では決まりません。技術、コンテンツ、問い合わせ導線、計測の四領域を、事業上の優先度に合わせて扱うことが重要です。検索順位の低下が発端でも、原因が必ず技術設定にあるとは限りません。逆に記事を増やしても、重要ページを検索エンジンが読み取れない状態なら効果は限られます。

クロールとインデックスの確認

robots.txt、noindex、canonical、XMLサイトマップ、リダイレクト、ステータスコード、内部リンクを確認します。Googleは検索の流れをクロール、インデックス登録、検索結果表示として説明しています。まず重要なページが発見・登録されているかを調べ、その後に内容の評価へ進む順番が合理的です。意図的に非公開としているページまで登録対象にしないよう、対象URLを事前に分類します。URL検査で表示された理由は原因調査の出発点であり、表示文言を一律の故障判定として扱わないでください。

ページの内容と検索意図の一致

主要な検索語句ごとに、知識を求めている人、比較している人、発注先を探している人のどれを対象にするかを定めます。現状のページが質問に直接答えているか、一次情報や実例があるか、重複するページ同士が競合していないかを確認します。見出しの語句だけを変えるより、読者が意思決定するために必要な情報を補うほうが重要です。価格、導入手順、失敗しやすい条件などは、業種やサービスによって必要性が変わるため、テンプレート的に追加しません。

内部リンクと問い合わせ導線

検索で最初に読まれる記事から、比較記事、サービスページ、相談フォームへ自然に進めるかを調べます。重要ページへの内部リンクが少なければ発見性と回遊性の両方に影響します。Googleのリンクに関する推奨事項に照らし、リンク先がアクセス可能で、アンカーテキストが文脈を説明しているかを確認します。CTAを増やすだけでは問い合わせは増えません。読者の判断段階に合うオファー、実績、FAQ、フォーム項目数を合わせて見ます。関連する問い合わせを増やすSEO改善記事も参照してください。

表示体験と計測の整合

スマートフォンでの表示、読み込み速度、操作のしやすさ、フォームエラーを確認します。Core Web Vitalsの公式資料は利用者の体験を評価する指標を示していますが、スコア改善だけで商談増を保証するものではありません。アクセス解析では問い合わせ完了イベント、電話・資料請求などの成果定義、内部アクセスの除外、UTMの扱いを確認します。計測の欠落があると「SEOの効果がない」と誤判断する可能性があります。

調査項目を優先順位へ変換する

各課題に「該当URL」「発見方法」「重要度」「期待できる効果」「修正工数」「実施担当」「検証方法」を付けます。たとえば、流入の多い主力サービスページが意図せずnoindexなら緊急度が高い一方、流入の少ない過去記事の細かな表記揺れは後回しにできます。すべてを同列に並べた長いレポートでは、実行チームが動けません。四領域を横断して、まず直すべき数件を特定することが監査の役割です。

技術・内容・導線・計測を別々の採点表にせず、ユーザーの発見から問い合わせまで一つの流れで検証します。

SEOサイト診断の費用を左右する条件

SEOサイト診断の費用を左右する条件の図解|達人ラボ

公開されている診断価格には、1ページの簡易チェックから、大規模サイトのログ解析・競合調査まで含まれます。条件の違う価格を平均して「費用相場」とすると、必要な予算を過小にも過大にも見積もります。比較する際は、調査対象と納品物を具体的に定めたうえで総額を確認してください。料金の非公開サービスには推測値を書かず、見積もりで確認します。

公式公開価格から見るスポット診断の例

次の価格は2026年9月22日に各提供者の公式ページで確認した公開例です。同じ調査範囲の平均額ではありません。税区分が明記されていない価格は、そのまま「要確認」としました。実際の請求額や適用条件は必ず提供者へ確認してください。

提供者・プラン 公式掲載価格 税区分 公式に示された対象・成果物 公式URL
ハマ企画「SEO診断サービス」 50,000円 税抜 即日速報、5営業日以内の技術・コンテンツ・内部リンク・競合を含む詳細レポート、30分解説 公式ページ
RankEdge「SEO診断プラン」 50,000円〜 公式表示で税区分未確認 サイト全体診断、改善レポート、優先順位の提示。対象ページ数などは要確認 公式ページ
スタニスラフ「クイック診断」 30,000円〜 公式表示で税区分未確認 レポートと30分フィードバック。サイト規模・CMS・技術要件で変動 公式ページ

この表は「スポット診断」でも3万円台からの簡易型と、複数領域の報告を含む5万円のサービスがあることを示します。ただし、上記の価格に実装、記事改稿、継続検証が含まれるとは限りません。大規模サイトや複雑な移行案件の監査費用を、この三例から推定することもできません。価格の数字より、対象URL、調査の深さ、報告と実装の境界を揃えて比較してください。

対象URL数とテンプレートの数

100ページあるサイトでも、ほぼ同じテンプレートで作られている場合と、商品・地域・記事で構造が異なる場合では調査工数が違います。全URLを機械的に点検するだけか、代表ページを手作業で確認するかも変わります。依頼時はURL数に加え、ページ種別、言語、サブドメイン、過去の移行履歴を伝えてください。対象を曖昧にしたままの安い見積もりは、重要なページ群が範囲外になり得ます。

調査の深さと必要な権限

公開ページだけで分かる問題と、Search Console、アクセス解析、CMS、サーバーログへのアクセスが必要な問題があります。権限の範囲が広いほど詳細な診断はできますが、個人情報や事業情報の取り扱いにも注意が必要です。外部に渡す権限は必要最小限とし、期限、データの保存方法、契約終了後の削除を合意してください。調査中に管理画面の設定変更まで行うかどうかも明示します。

競合・キーワード・顧客調査の有無

技術チェックだけなら既存URLを中心に調べられます。一方、何の検索意図を狙うべきかから見直す場合は、顧客へのヒアリング、商談記録の整理、競合サイトの確認、既存記事の棚卸しが必要です。競合の順位をそのまま模倣しても、自社の強みや受注条件が違えば成果につながりません。調査の目的を「検索流入の回復」か「受注につながるテーマの発見」かで区別します。

改善実装と継続支援の有無

監査だけの契約と、CMS修正、記事改稿、開発仕様作成、実装確認まで含む契約は別物です。継続契約では月次レポートや定例会の費用も加わります。総額は「初期調査費+必要な追加調査費+実装費+検証費+継続支援費」で計算します。これらを一つの固定額で示す場合も、作業の内訳を確認してください。変動要因としてURL追加、移行対応、外部ライターや開発会社との調整もあります。

予算を決める前に作る依頼条件書

対象サイト、事業目標、過去12〜16か月の主要な変化、気になる症状、必要な成果物、実装可能な体制、希望時期を書きます。三社に同じ条件書を渡せば、料金の差が調査深度なのか、工数単価なのか、対象範囲なのかが見えます。価格だけ先に尋ねると、各社が異なる前提で回答し、比較不能になります。機密性の高いデータは初回相談ですべて渡さず、契約と権限整理の後に共有します。

費用の比較では、同じURL群・調査深度・成果物・実装範囲を前提に総額を並べてください。

見積書と診断レポートで確認すべきこと

見積書と診断レポートで確認すべきことの図解|達人ラボ

良い見積書には、作業項目だけでなく、対象、手法、成果物、納期、再調査の条件が書かれています。「SEO診断一式」の一行では品質を判断できません。契約前にサンプルの診断レポートや改善指示書を見せてもらい、自社の担当者が実際に修正へ移れる粒度かを確かめましょう。

項目 見積書で確認する問い 納品物の目安
技術調査 全URLか代表URLか。JavaScript表示やログ解析は含むか 重要URL別の問題と再現手順
コンテンツ調査 何ページを人が読むか。検索意図や重複をどう判断するか 改稿・統合・新設の候補と理由
競合調査 どの競合を何の目的で見るか 自社と異なる点、実行しない項目も含む判断
導線分析 問い合わせまで確認するか 入口ページから成果までの改善案
優先順位 効果、緊急度、工数をどう評価するか 担当と期限を付けられる実行リスト
報告会 誰が説明し、質問に答えるか 判断根拠の共有、次の一手の合意
再検証 修正後の確認は含むか 結果測定の指標と時期

スクリーンショットだけでは不十分

画面の画像に赤枠を付けただけでは、問題の発生条件や影響範囲が分かりません。該当URL、確認日時、端末やブラウザ、再現手順、正常時の状態を記載してもらいます。特にインデックスの問題は、個別URLの状態とサイト全体の傾向を分けてください。検索順位の変動も、検索語句、地域、端末、日付で意味が変わります。定量データがない推測は推測と明記し、事実と混同しない報告が必要です。

優先順位の根拠を聞く

監査で100件の指摘が出ても、今月に着手できるのは数件かもしれません。重要ページへの影響、修正難易度、他施策との依存関係を示してもらいます。「全記事にキーワードを増やす」などの一括指示は、検索意図を無視すると逆効果になる可能性があります。実行可能な仕様として、修正するページ、変える箇所、変更しない箇所、承認者、公開後の検証を定義します。社内の開発・広報・営業が同じ結論を読めることが重要です。

報告会で確認する具体的な質問

「この課題を直さない場合に何が起きますか」「判断に使った一次データは何ですか」「ほかの原因は否定できていますか」「社内で修正できるものと外注が必要なものは何ですか」「三か月後に何を測りますか」と質問します。相手の専門用語の多さより、判断を分かりやすく説明できるかを見ます。監査の独立性を重視するなら、実装契約を受ける前提で不要な改修を勧めていないかも確認してください。

納品物は「読んで納得するレポート」ではなく、担当者が修正・検証できる仕様まで求めてください。

依頼先の選び方と公式サービスの比較

依頼先の選び方と公式サービスの比較の図解|達人ラボ

SEOサイト診断の依頼先は、総合SEO会社、技術SEOに強い会社、コンテンツ支援会社、Web制作会社などに分かれます。得意領域と自社の課題が合わなければ、専門性が高くても成果につながりません。以下は各社の公式ページを確認する入口であり、順位付けや料金の保証ではありません。情報確認日:2026年9月22日。料金や提供範囲は最新の公式案内と個別見積もりで確認してください。

会社・サービス 公式ページで確認する特徴 料金の確認先 向いている相談 公式URL
株式会社LANY SEOコンサルティング、サイト分析・改善提案 要問い合わせ 検索流入とコンテンツ方針を合わせて検討したい場合 公式サイト
株式会社Faber Company・ミエルカSEO 検索データやコンテンツ分析の支援ツール 公式料金・問い合わせ先 自社内でデータを見ながら継続改善したい場合 公式サイト
株式会社アイレップ SEOを含むデジタルマーケティング支援 要問い合わせ 広告や大規模運用も含めて相談したい場合 公式サイト

得意分野と課題を照合する

大量ページのクロール問題が中心なら技術調査の経験が重要です。集客記事から問い合わせにつながらないなら、検索意図だけでなくCV導線や営業プロセスを理解する相手が適しています。BtoBで商談が長い場合、問い合わせ件数だけで価値を判断すると資料請求や指名検索の貢献を見落とします。業界経験は参考になりますが、過去の成功事例をそのまま適用できるとは限りません。自社の課題をどう定義し、何を未確認とするかを聞いてください。

提案書の比較は同じ質問で行う

各社に同じ依頼条件書とデータを渡し、対象URL、診断手法、作業担当者、成果物、実装範囲、費用、納期を並べます。提案に含まれる専門用語は定義を聞きます。テンプレートの項目数より、自社固有の優先度の付け方が重要です。会社名やブランドだけでなく、実際に調査と報告を担当する人が誰か、途中交代した場合の品質管理がどうなるかを確認します。サービスや価格は更新され得るため、契約時には再確認してください。

順位保証や不透明なリンク施策を避ける

検索順位は外部要因でも変動し、検索エンジンの評価を特定会社が保証できません。GoogleのSEO業者選定に関する公式説明に沿い、提案の内容とリスクを質問します。リンク購入や大量生成ページなど、短期的な数字のために長期の信頼を損なう施策を勧められたら慎重に判断します。契約書には施策の承認方法、第三者への再委託、作成コンテンツの権利、アカウント所有者も明記してください。

依頼先の「実績」より、自社の症状に対する仮説、未確認事項、検証方法を説明できるかで選びます。

診断後に改善を進める90日計画

診断後に改善を進める90日計画の図解|達人ラボ

診断書を受け取った時点はスタートです。検索結果の反映時期は施策ごとに異なり、Googleは再クロールの案内で、クロールには数日から数週間かかる場合があると説明しています。短期の順位変動だけで成否を決めず、技術修正の完了、インデックス状態、検索表示、クリック、問い合わせの順に確認します。

1〜30日目:土台と重大問題の修正

事業上重要なページのnoindex、誤ったリダイレクト、計測不備、フォーム障害などを優先します。修正前の値と画面状態を保存し、公開後にステータスコードやcanonical、表示を確認します。同時に施策管理表を作り、課題ごとに担当者、承認者、公開予定日、確認日を決めます。外部パートナーからの指示が開発へ正しく伝わったかを検証することが重要です。修正を一度に大量投入すると、何が効いたか分からなくなるため、影響範囲が広いものから段階的に進めます。

31〜60日目:重要ページの内容と内部リンク

検索流入と商談への寄与が高いページから、読者の質問に直接答える内容へ改稿します。サービスの対象、価格の考え方、実施手順、他の選択肢、失敗例、よくある質問など、意思決定に必要な情報を整えます。関連する記事からサービスページへの内部リンクを設け、説明的なアンカーテキストを使います。記事数だけを目標にしないでください。既存記事の統合や不要ページの整理が、追加制作より効果的な場合があります。変更履歴を残せば、後の評価がしやすくなります。

61〜90日目:成果と仮説を再評価

検索表示回数、クリック、対象URLの登録状態、問い合わせの質を確認します。流入が増えても無関係な検索語句ばかりなら、対象読者やCTAを見直します。問い合わせが少ないが有望な商談が増えた場合は、件数だけで失敗と判断しません。三か月で成果が確定するわけではなく、検索需要やサイト規模で評価期間は変わります。次の施策を決めるため、仮説、実装日、結果、未解決の要因を残してください。

内製と外注の分担を決める

社内が持つべきものは、事業の優先順位、顧客理解、商品情報、最終承認です。外部に頼みやすいのは専門調査、技術仕様、記事の編集支援、計測設定の確認などです。営業担当がよく受ける質問や失注理由は、外部会社だけでは把握できません。診断で得た知見を社内に蓄積するため、定例会で修正の理由を共有し、契約終了後も担当者が運用できる資料を受け取ります。コンテンツSEOの実践記事もあわせて読むと、改稿テーマの選び方を整理できます。

診断後は「修正した」で終えず、公開前後の値と商談への影響を記録して次の判断へつなげます。

発注前チェックリストと失敗を避ける進め方

発注前チェックリストと失敗を避ける進め方の図解|達人ラボ

診断を成功させるには、発注側の準備も必要です。問い合わせ前にすべてのデータを整える必要はありませんが、目標と制約が曖昧なままでは提案会社ごとの前提がずれます。以下の項目を社内で確認し、不明なものは不明と伝えましょう。推測で埋めるより、確認が必要な点を共有するほうが正確な見積もりにつながります。

発注前の項目 社内で確認する内容
事業目標 増やしたい商談、対象商品、地域、対象顧客
現在の症状 流入減少、順位変動、問い合わせ減少の時期と対象
対象範囲 ドメイン、サブドメイン、URL群、言語、過去サイト
利用データ Search Console、アクセス解析、CMS、問い合わせ履歴の有無
変更履歴 リニューアル、移行、CMS変更、大量記事公開、広告運用
実装体制 社内編集者、開発者、外部制作会社の担当と作業可能量
納品物 診断書、改善リスト、実装仕様、報告会、再検証の要否
権限と守秘 必要最小限のアクセス、契約終了時の権限停止、情報管理

失敗例1:無料診断を集めすぎて決められない

複数社から大量の指摘を受け、どれも正しそうに見えて決められなくなることがあります。まず自社の重要なページと成果指標を決め、提案会社へ共通の質問を出してください。問題の重要度、根拠、修正工数、検証方法を同じ形式で整理すると、提案の質を比較できます。診断の数を増やすこと自体は成果ではありません。最低限の比較をしたら、担当者と着手日を決めます。

失敗例2:調査範囲と実装範囲を混同する

有料監査を頼めば、ページ修正まで終わると思い込むケースがあります。契約書に「監査レポート納品」しか書かれていなければ、制作や開発は別契約です。依頼先が実装を行わない場合は、社内または別会社が理解できる作業指示書が必要です。報告書の指摘をそのまま開発チケットにできるか、修正案のレビューを受けられるかを契約前に確認しましょう。

失敗例3:SEO指標だけで成果を評価する

検索順位や流入が増えても、問い合わせがない、対象外顧客ばかりという状況はあり得ます。成約までの期間が長いBtoBでは、資料請求、相談予約、指名検索、受注につながった商談など複数の指標で評価します。一方、すべての問い合わせをSEOだけの成果とするのも正確ではありません。広告や紹介、営業活動との接点が重なるからです。計測の限界を理解し、現場の情報と合わせて判断してください。

失敗例4:アルゴリズムだけを原因にする

流入減少を見てすぐに検索エンジンの更新を原因と決めると、サイトの移行ミス、計測設定、季節要因、競合の新規参入を見落とします。診断では仮説を並べ、日付と対象ページで照合します。原因が複数重なっている場合もあります。分からない部分は分からないと記載し、追加調査の必要性を明確にするほうが、根拠のない断定より価値があります。

検収条件を明確にする

診断の検収を「レポートを受け取ったら完了」とせず、合意した対象URL、調査項目、成果物、報告会、質問対応の有無で確認します。納品後に修正を依頼できる期間も決めます。追加調査が必要になった場合は、費用と期限を事前に承認する運用にします。こうした確認は依頼先への不信ではなく、双方の期待値を揃えるためのものです。

診断を買う前に、何を判断できれば成功か、誰がその後に直すかを決めておきます。

よくある質問

Q. SEOサイト診断は無料だけで十分ですか?

症状の概況を把握し、依頼先との相性を見る段階なら無料診断で十分なことがあります。一方、大規模な改修や移行後の流入減少など、原因を特定して関係者に修正指示を出す必要がある場合は、有料監査の調査範囲と成果物を検討します。無料でも有料でも、指摘の根拠、未確認事項、実施後の検証方法を確認してください。

Q. サイト診断を受ければ検索順位は上がりますか?

診断だけでは順位は変わりません。課題を特定し、優先順位を決め、修正し、一定期間を置いて検証する必要があります。検索結果は競合や需要などにも左右されるため、順位保証はできません。問い合わせにつながるページの状態を改善することを目的に置きましょう。

Q. Search Consoleを共有しても安全ですか?

調査に役立つ一方、権限の付与は慎重に行います。必要な役割と期間を決め、個人アカウントへの無期限の高権限付与を避けます。契約終了後は権限を見直し、必要に応じて解除してください。アクセス解析やCMSでも同様に、必要最小限の権限と守秘を基本にします。

Q. 何社から見積もりを取るべきですか?

比較できる数の会社に、同じ対象範囲と成果物を示して依頼する方法が実用的です。社数だけを増やしても条件がばらばらなら比べられません。課題に合う専門性、担当者、納品物の粒度、実装支援の要否を見て候補を絞ってください。

Q. 自社でSEOサイト診断をすることはできますか?

Search Consoleで重要ページの登録状況や検索語句を確認し、主要ページの内容とフォームを点検するところまでは自社でも可能です。複雑なサイト移行、JavaScriptのレンダリング、大量URLの重複など、専門調査が必要な問題は外部の力を借りる価値があります。自社診断でも「事実」「仮説」「確認待ち」を分けて記録しましょう。

Q. AI検索への対応もサイト診断に含めるべきですか?

AI検索を意識する場合も、まずクロール可能で、読者の問いに答え、出典や独自性が明確な本文を整えることが土台です。AI検索だけの特別なタグを必須条件とする提案には根拠を確認してください。診断の対象に、質問への回答の明確さや情報の更新体制を含めることは有益ですが、引用や露出を保証することはできません。

まとめ

SEOサイト診断の費用は、サイト規模だけでなく、調査の深さ、扱うデータ、納品物、実装支援で変わります。無料診断で課題の入口を探し、有料監査が必要なら、同じ対象URLと成果物で見積もりを比較してください。結果は技術・コンテンツ・導線・計測の四領域で読み、事業への影響と工数を踏まえて実施順を決めます。価値がある診断とは、報告書の厚さではなく、問い合わせにつながる改善を社内外で実行できる状態にすることです。

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SEOの達人では、検索流入だけでなく、問い合わせ・商談につながるページと導線を一緒に確認します。現状の数値、優先したいサービス、社内で実装できる範囲を伺い、調査が必要な範囲を整理します。無料相談の時点で成果や順位を保証するものではありません。まず自社で着手すべき点から知りたい場合も、お問い合わせをご利用ください。

参考・出典

情報確認日:2026年9月22日。各サービスの料金・内容は変更される可能性があるため、契約前に各社の公式サイトで確認してください。

この記事を書いた人

達人ラボ編集部です。AI・ホームページ制作・SEO・LP・営業・採用・DXの7分野について、各領域で実務経験を積んだ達人と連携し、現場で成果につながる実践ノウハウと最新情報をわかりやすくお届けします。

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