ホームページのリニューアルを検討するとき、「どのくらい予算が必要か」「見積もりのどこを比べるべきか」「検索順位を落とさず移行できるか」と迷う企業は少なくありません。制作会社へ同じ依頼をしたつもりでも、50万円と300万円の見積もりが並ぶことがあります。これは単価だけの違いではなく、調査、戦略、原稿、撮影、CMS、データ移行、SEO移行、公開後の改善など、含まれる仕事が違うためです。
結論からいうと、小規模な部分改修は30万〜80万円程度、一般的な中小企業サイトの全面リニューアルは100万〜300万円程度、戦略設計や多数のコンテンツ、システム連携を含む中・大規模案件は300万〜1,000万円以上が一つの目安です。ただし、ページ数だけでは正確に決まりません。費用を左右するのは、サイトの目的と成果物、既存資産の移行量、必要な専門職、公開後の運用範囲です。
本記事では、2026年9月28日に確認した制作会社の公式料金とGoogle・デジタル庁の公式情報を基に、ホームページリニューアルの費用相場、見積書の読み方、進め方、制作会社の選び方を解説します。検索流入や問い合わせを失わず、事業成果へつなげるための判断基準も具体的に整理します。
ホームページリニューアルの費用相場

費用相場は「見た目を変えるだけ」か、「事業・集客・運用を設計し直すか」で大きく変わります。
既存テーマを活用してトップページと主要な数ページを整える部分リニューアルなら、30万〜80万円程度が目安です。スマートフォン表示、古い画像、問い合わせ導線、軽微なCMS調整など、対象を限定すると費用を抑えられます。ただし、全ページの構成や原稿を見直す仕事は含まれないことが多いため、残る課題を把握して発注してください。
10〜30ページ程度の中小企業サイトを全面的に作り直す場合は、100万〜300万円程度が中心です。現状調査、競合調査、情報設計、デザイン、レスポンシブ実装、WordPress構築、フォーム、基本的なSEO移行、公開作業が含まれます。原稿作成、写真撮影、取材、イラスト、採用コンテンツを追加すると金額は上がります。
問い合わせ獲得を目的に、ペルソナ、カスタマージャーニー、サービスの訴求、事例、導線、計測まで設計する場合は200万〜500万円程度を見込みます。単にページを作るのではなく、営業やマーケティングの情報を整理し、公開後に改善できる計測環境を用意するためです。
100ページを超えるサイト、多言語、会員機能、商品データベース、基幹システム連携、複雑な検索、権限管理を伴う案件は500万〜1,000万円以上になることがあります。古いCMSからの移行では、記事、画像、PDF、カテゴリ、ユーザー、リダイレクトを安全に移すための設計と検証が必要です。
ECサイトは商品点数、決済、在庫、会員、配送、外部サービス連携により別の費用構造になります。企業サイトと同じページ単価だけで見積もると、機能要件やデータ移行が抜けます。ECプラットフォームの月額費用、決済手数料、アプリ利用料、保守も含めて初年度と3年間の総額を確認します。
費用を見るときは、制作費だけでなく初年度総額を計算します。ドメイン、サーバー、SSL、CMSライセンス、プラグイン、保守、バックアップ、アクセス解析、更新作業、改善支援などが継続費になります。制作費150万円、保守月額5万円なら、初年度は少なくとも210万円です。
以下は一般的な目安です。実際には既存サイトの状態、目的、ページ数、素材、機能、承認体制で変わります。
| リニューアルの範囲 | 費用の目安 | 期間の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 部分改修 | 30万〜80万円 | 1〜2か月 | 主要ページ、スマホ表示、導線、軽微なCMS調整 |
| 小規模な全面刷新 | 80万〜150万円 | 2〜4か月 | 10ページ前後、独自デザイン、CMS、フォーム |
| 中小企業サイトの全面刷新 | 150万〜300万円 | 3〜6か月 | 調査、情報設計、原稿支援、SEO移行、計測 |
| 集客・採用を含む戦略型 | 300万〜500万円 | 4〜8か月 | 戦略、取材、撮影、事例、導線、改善設計 |
| 中・大規模サイト | 500万〜1,000万円以上 | 6〜12か月以上 | 大量移行、多言語、検索、権限、システム連携 |
最低価格は比較の入口にすぎません。安い見積もりで、原稿はすべて自社、修正回数は1回、データ移行とリダイレクトは対象外なら、社内負担と追加費用が増えます。反対に高額でも、必要のないブランド調査や機能が含まれていれば費用対効果は下がります。自社に必要な成果物へ分解して比較します。
費用を左右する8つの要因

1. ページ数とテンプレート数
ページ数は費用へ影響しますが、同じデザインを流用できるかで工数が変わります。会社概要とプライバシーポリシーのような標準ページが20枚ある場合と、サービスごとに構成・原稿・図解が異なる20枚では費用が違います。見積もりでは「総ページ数」だけでなく「独自レイアウト数」「流用テンプレート数」「移行のみのページ数」を分けます。
2. 戦略・調査・情報設計
成果を出すリニューアルには、現状アクセス、検索語句、営業資料、顧客の質問、競合サイトなどの調査が必要です。調査結果を基に、誰へ何を伝え、どの順番でページを見てもらうかを設計します。デザインだけを発注するより費用は増えますが、必要なページを選べるため、無駄な制作を減らせます。
3. 原稿作成と取材
原稿を自社で完成させる場合と、制作会社が取材・構成・執筆する場合では差が出ます。専門サービス、採用、事例は、社内の強みを言語化する時間が必要です。ページ単価だけでなく、取材回数、文字数、校正、事実確認、修正回数を確認してください。生成AIだけで一般論を量産しても、企業固有の価値や信頼性は伝わりません。
4. 写真・動画・イラスト
社員、設備、店舗、商品、仕事風景の撮影は、サイトの信頼感を左右します。カメラマン、ディレクション、スタジオ、モデル、ヘアメイク、交通、画像補正が費用になります。素材サイトだけで構成すると安くできますが、競合と似た印象になることがあります。撮影データの利用範囲と納品条件も確認します。
5. デザインとアニメーション
既存テンプレートの色や画像を変える方法は安価です。ブランドコンセプトから独自デザインを作り、複数の画面幅や操作状態を設計するほど費用は上がります。過剰なアニメーションは表示速度と操作性を悪化させることがあります。見栄えではなく、読者が情報を理解し、行動しやすい設計を優先します。
6. CMSと機能開発
お知らせ更新だけなら標準的なWordPressで対応できます。サービス、事例、採用、店舗、FAQを構造化して管理する場合は、投稿タイプ、項目、カテゴリ、権限、検索の設計が必要です。予約、会員、見積もり、外部API、CRM連携は個別開発になりやすく、要件定義、テスト、保守を含めます。
7. コンテンツ・データ移行
既存の記事や画像を新しいCMSへ移す作業は、コピー&ペーストだけではありません。見出し、リンク、表、埋め込み、ファイル名、alt、公開日、著者、カテゴリを確認します。古いHTMLやプラグイン依存があると手作業が増えます。移行対象と廃止対象を棚卸しし、サンプル移行で工数を確認します。
8. SEO移行・計測・品質保証
URLが変わる場合は、旧URLと新URLを一対一で対応させ、恒久的なサーバー側リダイレクトを設定します。Googleはサイト移行時にURLマッピング、内部リンク、canonical、サイトマップ、Search Consoleでの監視を案内しています。リダイレクト、noindex解除、計測、フォーム、表示速度の確認を省くと、公開後に流入や問い合わせを失う恐れがあります。
見積書で確認すべき項目

見積書は総額だけで比べません。まず「調査・設計」「コンテンツ」「デザイン」「実装」「移行」「テスト」「公開」「保守」に分けます。各項目の成果物、数量、単価、修正回数、対象外を確認すると、会社ごとの差が見えます。
調査・設計には、キックオフ、現状分析、競合調査、ユーザー整理、サイトマップ、要件定義、ワイヤーフレームが含まれます。「ディレクション一式」だけでは内容が分かりません。会議回数、参加者、資料、承認手順を確認します。
コンテンツには、原稿の担当と素材の担当を明記します。制作会社が書く場合も、取材、初稿、校正、薬機法や景品表示法などの専門確認をどこまで行うかは別です。既存原稿の流用でも、情報が古くないか、重複していないかを確認する作業が必要です。
デザインは、トップページ1案、下層テンプレート3案など数量を確認します。パソコンとスマートフォンの両方を設計するか、タブレットや大画面をどう扱うか、ボタンやフォームなど共通部品を整理するかを見ます。修正回数と、承認後の変更料金も確認します。
実装では、HTML/CSS/JavaScript、CMSテーマ、フォーム、検索、アニメーションなどを分けます。既成テーマかオリジナルか、納品後に自社で変更できるか、ライセンスは誰が所有するかを確認します。特定業者しか触れない仕組みは、将来の改修費を高くすることがあります。
移行では、対象ページ、記事、画像、PDF、カテゴリ、タグ、ユーザー、フォームデータを数えます。どの情報を自動移行し、どこを手作業で直すか、移行後の照合方法を決めます。個人情報を含むデータは、移行経路、保管、削除、権限を慎重に扱います。
テストでは、対象ブラウザと端末、フォーム送信、リンク切れ、404、表示速度、アクセシビリティ、解析タグを確認します。デジタル庁はJIS X 8341-3:2016とWCAG 2.2をウェブアクセシビリティの指標として活用しています。民間企業でも、文字、色、キーボード操作、代替テキストなどを要件にすると利用できる人を広げられます。
公開作業には、DNS、SSL、サーバー、バックアップ、切替、リダイレクト、サイトマップ、Search Console、GA4の確認が含まれるかを見ます。公開日に不具合が出た場合の連絡先と対応時間も必要です。アクセスが多い時間帯を避け、戻し手順を用意します。
保守は、更新代行だけではありません。バックアップ、セキュリティ更新、障害監視、復旧、問い合わせ、CMS更新後の検証などを確認します。月額料金が安くても、復旧や改修が毎回別料金なら総額が増えます。受付時間と一次回答の目安も見ます。
見積比較表には、次の項目を入れると判断しやすくなります。
- 目的とKPIが明文化されているか
- ページ数・テンプレート数・機能数
- 原稿、撮影、図解、移行の担当
- SEO移行とURLマッピングの有無
- CMS、プラグイン、外部サービスの費用
- 修正回数、検収条件、公開後の保証
- データ、デザイン、ソースコードの権利
- 初年度総額と3年間の維持費
- スケジュールと自社側の作業期限
- 対象外と追加料金の条件
制作会社の公開料金を比較

公開価格は、ページ数だけでなく要件定義・原稿・CMS・SEO移行の範囲をそろえて比較します。
以下は2026年9月28日に各社公式ページで確認した公開料金です。各社で範囲と条件が異なるため、金額だけで順位付けせず、必要な成果物と合うかを確認してください。料金は変更される可能性があります。契約前に公式サイトで最新条件を確認します。
| 会社・サービス | 公式掲載の料金 | 特徴・主な範囲 | 向いている企業 | 公式URL |
|---|---|---|---|---|
| PENGIN | 10〜15ページ70万〜150万円、20ページ以上100万〜200万円(税抜) | BtoBマーケティング、情報設計、SEO・CVRを考慮 | 中小企業のBtoBサイトを刷新したい | 公式サイト |
| クーミル | 部分リニューアル50万円〜、フルリニューアル150万円〜 | アクセス解析、UI/UX、導線、CMS改修 | 重要ページから改善したい | 公式サイト |
| サイトエンジン | ミニマム50万円〜、要件定義20万円〜、WordPress設定30万円〜(税抜) | SEOとコンテンツを重視したサイト刷新 | 検索流入と成約率を意識したい | 公式サイト |
| コニカミノルタ | 基本225万円+ページ数×3万円+管理費10%(税抜) | 要件定義、独自デザイン、WordPress、レスポンシブ | 中小〜中規模で要件定義から任せたい | 公式サイト |
| kanvas | スタンダード50万円〜、オーダーメイド150万円〜 | サイトマップ、デザイン、CMS、プランにより原稿・プロトタイプ | 予算と伴走範囲を選びたい | 公式サイト |
| i.tes+ | 既存テーマ活用47万3,000円〜、10ページ構成81万4,000円〜 | テーマ活用から構成・デザイン・CMSまで選択 | 小規模で更新しやすくしたい | 公式サイト |
公開料金を比べると、要件定義、原稿、撮影、SEO移行、保守が含まれるかで差が出ます。たとえば「10ページ」と書かれていても、1ページの情報量や独自レイアウト数は同じではありません。サンプルの見た目だけでなく、成果物一覧をそろえて比較してください。
見積もりを依頼するときは、現行URL、目的、ターゲット、課題、希望公開日、予算上限、必要ページ、機能、原稿・写真の準備状況を同じ文書で各社へ渡します。条件が違うままでは、見積額の比較に意味がありません。
リニューアルを成功させる進め方

1. 目的と成果指標を決める
「古く見えるから」だけでは判断基準が定まりません。問い合わせを月20件へ増やす、採用応募の質を改善する、更新工数を半分にするなど、事業上の目的を決めます。問い合わせ件数だけでなく、商談化率や採用後の定着など、サイトの後工程も確認します。
2. 現行サイトとコンテンツを棚卸しする
全URL、ページタイトル、流入、問い合わせへの貢献、外部リンク、更新日、担当者を一覧にします。残す、統合する、書き直す、削除するの4分類に分けます。アクセスが少ないという理由だけで削除せず、営業や顧客サポートで使われているかも確認します。
3. 要件と優先順位を整理する
必要な機能を「必須」「可能なら必要」「将来」に分けます。公開日までにすべて実装しようとすると、予算と期間が膨らみます。問い合わせ導線、主要サービス、計測など成果へ近い要件を優先し、更新後の第2段階へ分ける方法もあります。
4. 制作会社を選び、役割を確定する
RFPや要件メモを共有し、提案の考え方、体制、実績、見積もりを比べます。自社側も責任者、素材担当、法務確認、システム担当を決めます。誰が承認するか分からない状態では、制作会社が優秀でも進行が止まります。
5. 情報設計・原稿・デザインを進める
最初にサイトマップと主要ページの役割を決めます。次にワイヤーフレームで情報の順番を確認し、その後に原稿とデザインを作ります。完成デザインを見てから大幅に構成を変えると手戻りが増えます。各段階で承認条件を決めます。
6. 実装とデータ移行を行う
CMS、フォーム、検索などを実装し、原稿と画像を登録します。移行量が多い場合は、先に数ページでサンプル移行を行います。表示だけでなく、編集画面、公開予約、権限、バックアップ、画像容量も確認します。
7. 公開前テストとSEO移行を行う
全URLの対応表を作り、旧URLから適切な新URLへ301または308リダイレクトします。内部リンク、canonical、サイトマップ、robots、noindex、構造化データを確認します。フォームを実際に送信し、自動返信、通知、CRM連携をテストします。
8. 公開後に監視・改善する
公開直後は404、リダイレクト、インデックス、流入、フォーム、速度を監視します。検索順位は一時的に変動する可能性があります。Googleはサイト移行後、旧URLと新URLをクロールして処理するまで時間がかかると説明しています。異常があればURL単位で原因を調べます。
公開は完成ではなく、仮説を検証する運用の開始です。アクセス解析、Search Console、問い合わせ内容、営業の声を合わせ、優先ページを改善します。月に何件更新するか、誰が決めるか、制作予算をどう確保するかを公開前に決めてください。
SEOを落とさないリニューアルの注意点

URL変更は最小限にします。現在評価されているページを同じ内容で移すなら、URLを維持する方が管理しやすい場合があります。変更が必要なときは、旧URLごとに最も関連する新URLを割り当てます。大量の旧URLをすべてトップページへ転送すると、利用者が目的の情報へ到達できず、soft 404として扱われる可能性があります。
リダイレクトはJavaScriptやmeta refreshではなく、可能な限りサーバー側の恒久的な301または308を使います。Googleはリダイレクトチェーンを避け、最終URLへ直接転送することを推奨しています。公開後も旧URLへの外部リンクやブックマークが残るため、リダイレクトは十分長く維持します。
新URL側では自己参照canonicalを設定し、内部リンクとXMLサイトマップを新URLへ更新します。開発中に設定したnoindexやrobots.txtのクロール拒否が本番へ残っていないかを確認します。Search Consoleでは新旧プロパティ、サイトマップ、インデックス、検索パフォーマンスを見ます。
タイトル、見出し、本文をデザイン都合で大幅に削らないようにします。現行ページがどの検索語句と外部リンクで評価されているかを確認し、重要情報を新ページへ引き継ぎます。画像だけに文字を閉じ込めず、HTML本文として読み取れる形にします。
サイト速度は、画像、動画、フォント、JavaScript、サーバー、キャッシュを確認します。デザイン案の段階から画像サイズと演出を管理しないと、公開前の最適化だけでは改善しにくくなります。Core Web Vitalsだけでなく、実際のスマートフォンと通信環境で操作します。
構造化データは、ページに見える内容と一致させます。会社、パンくず、記事、商品などページの実体に合う種類を使います。リッチリザルトやAI検索での引用は保証されません。明確な本文、独自情報、著者、更新日、公式出典を優先してください。
計測も引き継ぎます。GA4、GTM、広告タグ、Search Console、コンバージョンを公開前後で確認します。URLやフォームが変わるとイベント名とレポートが分断されることがあります。公開日を注記し、旧サイトと新サイトの比較条件を残します。
制作会社の選び方

目的への理解を見る
良い会社は、デザインの好みだけでなく、事業、顧客、営業、採用、運用を質問します。提案書に現状課題、対象ユーザー、優先ページ、成果指標が反映されているかを確認します。制作物ではなく成果を一緒に考えられるかが重要です。
近い課題の実績を見る
同業種の実績だけで決めません。問い合わせ型、採用型、EC、メディアなど、近いビジネスモデルと規模の経験を見ます。完成画面だけでなく、課題、施策、担当範囲、公開後の結果を説明できるか確認します。
担当者と制作体制を見る
営業担当だけで判断せず、ディレクター、デザイナー、エンジニア、ライター、SEO担当の役割を確認します。外部パートナーを使うこと自体は問題ではありませんが、品質管理と責任者が不明な体制は避けます。担当交代時の引き継ぎも聞きます。
運用と改善の支援を見る
公開後に自社で更新できるか、操作研修やマニュアルがあるかを確認します。保守だけでなく、アクセス解析、改善提案、ページ追加に対応できるかも見ます。自社で内製したい場合は、知識と権限を移管してもらえる会社を選びます。
権利・契約・セキュリティを見る
ドメイン、サーバー、CMS管理者、デザインデータ、ソースコード、写真の権利を確認します。契約終了後にサイトを移せるか、バックアップを受け取れるかも重要です。管理アカウントは可能な限り自社名義にし、個人アカウントの共有を避けます。
SEO移行と品質保証を見る
旧URL一覧、URLマッピング、リダイレクト、canonical、サイトマップ、計測の経験を質問します。「SEO対策込み」という一言では不十分です。公開前チェックリスト、障害時の戻し手順、公開後の監視期間を成果物として確認します。
相見積もりは2〜3社程度が現実的です。会社を増やすほど選定工数がかかり、各社へ伝える情報も薄くなります。同じ条件を渡し、提案内容の違いを面談で確認します。価格、課題理解、体制、実績、運用、相性を評価表にして、社内の感覚だけで決めません。
費用を抑えながら品質を守る方法

第一に、目的と優先順位を社内で決めてから相談します。制作会社へ丸投げすると、調査工数が増えるだけでなく、必要以上の提案になりやすくなります。現行の課題、残したい機能、公開日、予算、社内担当者を整理します。
第二に、全ページを同じ深さで作り直しません。売上や問い合わせに近いサービス、事例、トップ、フォームへ予算を集中します。アクセスが少なく更新不要なページは、統合や移行のみを検討します。ただし、検索流入や外部リンクがあるページを安易に削除しません。
第三に、原稿と素材の準備方法を決めます。自社が事実や事例を整理し、制作会社が構成・編集する分担なら、専門性を保ちながら工数を抑えやすくなります。担当者が忙しく原稿提出が遅れると、スケジュールと費用が増えるため、執筆期限を業務計画へ組み込みます。
第四に、既製の機能を活用します。予約、フォーム、会員、メール配信をすべて独自開発すると、初期費用と保守負担が増えます。実績ある外部サービスで要件を満たせるなら、セキュリティとデータ連携を確認して採用します。将来の利用料と解約時のデータ移行も見ます。
第五に、段階公開を検討します。最初に必須ページと計測を公開し、事例やコンテンツを継続追加する方法です。大規模サイトでは、Googleも変更を小さな段階へ分ける選択肢を案内しています。ただし、ユーザー体験やURL移行の整合性を保てる計画が必要です。
値引き交渉だけで費用を下げると、テスト、移行、ディレクションなど見えにくい工程が削られやすくなります。品質を保つには、金額を削る前に対象範囲と優先順位を削ります。必要な工程を明文化し、将来実施する項目を分けます。
よくある失敗と対策
見た目だけを新しくする
デザインは改善しても、サービスの違い、料金、事例、問い合わせ導線が曖昧なままでは成果につながりません。最初に顧客の質問と営業上の課題を整理し、必要な情報と導線を決めます。
社内の承認者が多すぎる
各部署が好みで修正すると、メッセージとデザインが崩れます。意見を集める担当と最終決定者を分け、目的と評価基準に沿って判断します。承認期限を決め、会議で未決事項を残しません。
原稿が遅れ、仮テキストで制作する
原稿量によってレイアウトが変わるため、最後に文章を入れると作り直しが発生します。主要ページはワイヤーフレーム段階で原稿を用意します。確定していない数字や制度は、公開前に担当部署が確認します。
URL移行を公開直前に考える
旧URLの一覧と新URLの設計は、サイトマップ作成時から並行します。公開直前では、大量の対応漏れや不適切な転送が起きます。移行表を制作会社と共有し、テスト環境で確認します。
更新しにくいCMSになる
見た目を自由に作れても、編集画面が複雑で更新できなければ情報が古くなります。実際の担当者に試してもらい、よく更新する情報を構造化します。操作研修とマニュアルを検収条件へ入れます。
公開後の予算がない
サイトは公開後に顧客の反応を見て改善します。保守、記事、事例、導線改善、計測の予算を初年度計画へ含めます。すべてを制作費へ使わず、10〜20%程度を改善へ残す考え方も有効です。
発注前チェックリスト
契約前に、費用・役割・移行・公開後の運用まで一つのチェックリストで確認してください。
- リニューアルの事業目的とKPIを決めた
- 現行サイトの全URLと重要ページを把握した
- 残す・統合・削除・新規作成を分類した
- 必須機能と将来機能を分けた
- 原稿、写真、確認を担当する社内メンバーを決めた
- 同じ条件で2〜3社へ見積もりを依頼した
- 成果物、修正回数、対象外、追加料金を確認した
- 旧URLから新URLへの移行が見積もりに含まれる
- ドメイン、サーバー、CMSの所有権を確認した
- 公開前テストと公開後監視の内容を確認した
- 初年度総額と3年間の維持費を計算した
- 公開後の保守・更新・改善予算を確保した
チェックが付かない項目は、制作会社へ相談する前にすべて決める必要はありません。ただし、未決事項として共有し、誰がいつ決めるかをスケジュールへ入れます。曖昧なまま契約すると、追加費用と手戻りが増えます。
よくある質問
ホームページリニューアルはいくらかかりますか?
部分改修は30万〜80万円程度、一般的な中小企業サイトの全面刷新は100万〜300万円程度が一つの目安です。戦略、原稿、撮影、SEO移行、システム連携、多数のデータ移行を含むと300万〜1,000万円以上になることがあります。ページ数だけでなく成果物と初年度総額で判断します。
何年ごとにリニューアルすべきですか?
固定の年数はありません。事業内容とサイトの情報がずれた、スマートフォンで使いにくい、更新できない、セキュリティ保守が終了した、問い合わせが減ったなど、目的を達成できない状態が判断基準です。全面刷新の前に部分改善で解決できるかも確認します。
制作期間はどのくらいですか?
小規模なら2〜4か月、中規模なら3〜6か月、大規模なら6〜12か月以上が目安です。原稿、撮影、システム連携、社内承認、データ移行で変わります。希望公開日から逆算し、自社側の素材提出と確認期間も含めて計画します。
リニューアルで検索順位は下がりますか?
一時的に変動する可能性があります。URL変更、本文削除、リダイレクト漏れ、noindex残存、内部リンク不備などがあると影響が大きくなります。現行の重要ページと検索語句を把握し、URLマッピング、恒久リダイレクト、canonical、サイトマップ、Search Console監視を行います。
WordPressを使うべきですか?
更新頻度、担当者、機能、セキュリティ、保守体制で判断します。コンテンツ更新が多い企業には有力ですが、すべてのサイトに必須ではありません。導入する場合は、プラグインを増やしすぎず、更新、バックアップ、権限、復旧を運用設計へ含めます。
相見積もりは何社がよいですか?
2〜3社程度が現実的です。同じ要件書を渡し、価格だけでなく課題理解、成果物、体制、SEO移行、運用支援を比較します。多すぎる相見積もりは、説明と選定の工数が増え、各社との対話が浅くなります。
原稿は自社で用意すべきですか?
事実、専門知識、事例は自社が提供し、読者向けの構成と文章化を制作会社やライターが支援する分担が有効です。自社ですべて書けば費用を抑えられますが、通常業務と並行して遅れる可能性があります。担当者と締切を決めます。
補助金は使えますか?
制度、対象事業、申請時期、経費区分により異なります。ホームページ制作だけでは対象外になる制度もあります。採択を前提に契約せず、最新の公募要領を公式サイトで確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。
まとめ
ホームページリニューアルの費用は、部分改修なら30万〜80万円程度、一般的な全面刷新なら100万〜300万円程度が目安です。しかし、本当に比べるべきなのは総額ではありません。目的、ページ、原稿、撮影、CMS、移行、SEO、テスト、運用のどこまで含むかをそろえます。
成功のポイントは、現行資産を棚卸しし、成果に近いページへ予算を集中し、公開後の運用まで決めることです。検索流入を守るには、URLマッピング、恒久リダイレクト、内部リンク、canonical、サイトマップ、Search Consoleの確認を制作工程へ組み込みます。
安さではなく、必要な成果物と3年間の総費用、公開後に改善を続けられる体制で制作会社を選んでください。
HPの達人に相談する

「見積もりの妥当性が分からない」「検索流入を維持してリニューアルしたい」「問い合わせにつながる構成へ変えたい」とお考えなら、HPの達人へご相談ください。現行サイトの課題、必要なページ、CMS、SEO移行、公開後の運用を整理し、優先順位と進め方をご提案します。
既に制作会社から見積もりを受け取っている場合も、成果物、対象外、追加費用、移行設計の確認ができます。部分改善で十分か、全面リニューアルが必要か分からない段階でもご相談いただけます。
参考・出典
- Google Search Central|Site Moves and Migrations(2026年9月28日確認)
- Google Search Central|Redirects and Google Search(2026年9月28日確認)
- デジタル庁|ウェブアクセシビリティ(2026年9月28日確認)
- PENGIN|サイトリニューアル(2026年9月28日確認)
- クーミル|ホームページ・Webサイトリニューアル(2026年9月28日確認)
- サイトエンジン|SEOに強いサイトリニューアル制作サービス(2026年9月28日確認)
- コニカミノルタ|オリジナルWebサイト制作(2026年9月28日確認)
- kanvas|料金プラン(2026年9月28日確認)
- i.tes+|制作料金(2026年9月28日確認)
内部リンク候補(編集用)
- ホームページ制作の費用相場:
https://losta.co.jp/labo/website-production-cost/ - ホームページ保守の費用と選び方:
https://losta.co.jp/labo/website-maintenance/ - ホームページから問い合わせが来ない原因:
https://losta.co.jp/labo/website-no-inquiries/ - Webサイトの表示速度改善:公開済みの速度改善記事があれば該当URLへ差し替え
- SEO内部対策の完全ガイド:
https://losta.co.jp/labo/internal-seo-guide/
推奨スラッグ: website-renewal-cost
SEOタイトル: ホームページリニューアルの費用相場|見積もり・制作会社の選び方【2026年版】
メタディスクリプション: ホームページリニューアルの費用相場を規模・依頼範囲別に解説。見積書の比較項目、SEOを落とさない移行、制作会社の選び方、進め方を2026年の公式料金とともに紹介します。
カテゴリー: HP
想定検索意図: ホームページリニューアルの費用相場を把握し、見積もりを比較して信頼できる制作会社を選びたい企業担当者


