営業代行を検討するとき、多くの担当者が最初に知りたいのは「結局いくらかかるのか」「どこまで任せられるのか」「成果報酬と固定報酬のどちらがよいのか」という点です。しかし、営業代行はテレアポだけを任せるサービスではありません。市場調査、ターゲット選定、営業リスト作成、トーク設計、インサイドセールス、商談、クロージング、カスタマーサクセスまで、委託範囲によって必要な人員と費用が大きく変わります。
結論からいうと、営業代行の費用は、月額固定型で1人あたり月50万〜100万円程度、成果報酬型でアポイント1件あたり1.5万〜5万円程度、商談や受注まで含む場合はさらに高くなることがあります。ただし、これは発注計画を作るための一般的な目安です。商材単価、営業難易度、対象企業、必要人数、活動量、成果地点、契約期間で見積もりは変わります。
安い会社を探す前に、何を成果とし、どの営業工程を任せ、社内が何を担当するかを決めることが重要です。
本記事では、2026年9月28日時点で確認できる営業代行会社の公式情報をもとに、費用相場、料金体系、業務範囲、見積もり項目、比較方法、失敗を防ぐ選び方を解説します。料金やサービス内容は変更されるため、契約前に各社公式ページと最新の見積書を確認してください。
営業代行の費用相場

営業代行の費用は、任せる工程と稼働体制で決まります。電話によるアポイント獲得だけを成果報酬で依頼する場合と、営業戦略から商談・受注まで専任チームへ任せる場合では、費用構造が異なります。まずは「活動量」「稼働人員」「成果地点」の三つに分けて考えます。
一般的な予算検討の目安は次のとおりです。各社の公式料金を一律に示すものではありません。
| 依頼形態 | 費用の目安 | 主な業務 | 確認すべき点 |
|---|---|---|---|
| テレアポ成果報酬 | 1件1.5万〜5万円程度 | リストへの架電、アポイント獲得 | 成果の定義、対象外条件、キャンセル |
| 月額固定のインサイドセールス | 1人月50万〜80万円程度 | 架電、メール、追客、商談設定、記録 | 稼働時間、管理者、ツール、最低期間 |
| 商談・クロージング代行 | 1人月70万〜120万円以上 | 提案、商談、見積もり、受注支援 | 交通費、権限、値引き、契約責任 |
| 営業チーム一括支援 | 月150万〜500万円以上 | 戦略、管理者、複数担当、分析改善 | 人数、役割、立ち上げ、報告、引き継ぎ |
| 営業コンサルティング | 月30万〜150万円以上 | 戦略、KPI、プロセス、研修、仕組み化 | 実行支援の有無、成果物、会議回数 |
固定報酬型は、成果件数だけでなく、市場の反応を蓄積して営業手法を改善する費用として考えます。 成果件数が少ない月も費用が発生しますが、市場の反応を蓄積し、トークや対象を改善しやすい方式です。新規事業、複雑なBtoB商材、長期検討商材では、単純な件数だけでなく仮説検証を重視できる利点があります。
成果報酬型は、アポイント、商談、受注など、事前に定めた成果の発生に応じて費用を支払います。初期の固定費を抑えやすい一方、成果の定義が曖昧だと、対象外の企業や温度感の低いアポイントが増える可能性があります。日程が入れば成果なのか、決裁者との面談が必要なのか、商談実施後に確定するのかを契約前に決めます。
複合型は、月額固定費と成果報酬を組み合わせます。準備、管理、活動に必要な基礎費用を固定で支払い、一定の成果を超えた部分へ成功報酬を設定する方法です。外注先が短期件数だけに偏らず、発注側も成果に応じて投資を増やせるよう設計できます。
初期費用には、商材理解、市場・競合調査、ターゲット、リスト、スクリプト、FAQ、CRM設定、研修などが含まれます。公式料金を公開しているセレブリックスでは、顧客接点構築・アポイント獲得の例として、業務設計費80万円から、営業メンバー1人あたり月80万円からと案内しています。クロージングまで行う場合は営業メンバー1人あたり月90万円からとされています。条件は変わる可能性があるため、公式情報を確認してください。
ウィルオブ・ワークの公式資料では、営業代行・インサイドセールス代行等の月額固定費型について、セールスメンバー月55万円から、プロジェクトリーダー・マネージャー月65万円からという案内があります。営業派遣は首都圏想定で1時間2,800円からと記載されています。営業代行と派遣では指揮命令や管理責任が異なるため、単価だけで比較してはいけません。
エッジコネクションのテレアポ代行公式ページでは、成果報酬1件15,000円からと掲載されています。同社の注記では、アポイント率によって料金が決まり、月間10件以上のアポイントに対応できる企業が対象とされています。公開料金があっても、ターゲット、商材、成果条件によって見積もりが変わる点に注意します。
営業代行の料金体系と向いているケース

料金体系は「どちらが安いか」ではなく、外注先に期待する行動と成果を適切に促せるかで選びます。
固定報酬型は、一定の稼働量を確保しながら、活動内容を改善したい企業に向きます。新規事業では、最初から高い成約率を予測できないことがあります。対象企業への反応、断られる理由、よくある質問を記録し、営業資料や製品の見せ方を変えるには、結果が出なかった活動も重要な情報です。固定報酬なら、アポイント以外の学習や改善を契約へ含めやすくなります。
一方、固定報酬型では、何をどれだけ実行したかが見えないと、費用だけが続く状態になります。架電数、接続数、会話数、メール数、追客数、商談数、商談化率、受注率を確認します。ただし、量を増やすだけでは品質が下がるため、対象企業の適合度や商談理由もレポートへ入れます。
成果報酬型は、アポイントの条件を明確にでき、商談を受ける社内体制がある企業に向きます。リストとトークがある程度固まり、同じ条件で一定量を実行したい場合は費用を予測しやすくなります。反対に、ターゲットも訴求も未検証の新規サービスでは、件数を優先することで学習が浅くなることがあります。
成果地点を「アポイント獲得」に置く場合は、企業規模、業種、部署、役職、課題、導入時期、予算など、商談として受け入れる基準を決めます。日程確定後のキャンセル、担当者不在、既存顧客、競合、採用営業などを成果に含めるかも記載します。発注側の都合による再調整は別扱いにするなど、双方が納得できるルールが必要です。
受注成果報酬は、売上や粗利に連動して支払う方式です。一見するとリスクが低く見えますが、製品品質、価格、契約条件、納期、ブランド、発注側の提案・審査など、代行会社が制御できない要因があります。誰が契約説明を行い、どの時点で受注とするか、解約や返金が起きた場合の扱いを決めます。
複合型では、固定費で立ち上げと一定の活動量を確保し、商談や受注に応じて追加報酬を設定します。指標を一つに絞らず、ターゲット適合商談、案件化、受注など段階に分けることもできます。ただし、条件を増やしすぎると計算と確認が複雑になります。CRMに記録される客観的な状態と対応させます。
コール課金型や時間課金型もあります。コール単価だけを見ると安く感じますが、不在先への再架電、担当者調査、メール送付、記録、管理を含むかを確認します。時間課金では、実働時間だけか、研修、会議、レポートも含むかを確認します。
営業代行へ依頼できる業務範囲

営業代行へ依頼できる範囲は、営業プロセスの一部から全体まで広がっています。自社に不足する人手だけを補うのか、営業の仕組み自体を作り直すのかで、選ぶ会社と契約が変わります。
市場調査では、対象市場、競合、代替手段、顧客課題、購入の条件を整理します。新しい業界へ販売するときは、仮説を立て、少数の企業へヒアリングし、反応をもとに対象を絞ります。調査レポートだけで終わらず、営業活動へ反映する項目と担当を決めます。
営業戦略では、目標売上から必要な受注数、商談数、接続数、活動数を逆算します。平均単価、粗利、受注率、営業期間を使い、現実的な計画にします。根拠のないアポイント数を約束するのではなく、前提と検証期間を共有します。
ターゲット・リスト作成では、業種、規模、地域、利用技術、採用状況、出店、資金調達など、自社商材との関連を定義します。単に件数が多いリストではなく、なぜ今その企業へ連絡するのかを説明できる状態にします。情報の取得元、更新日、利用ルールも確認します。
インサイドセールスでは、電話、メール、フォーム、オンライン接点を使い、見込み顧客との関係を作ります。新規開拓だけでなく、資料請求後の追客、休眠リードの再接触、セミナー後のフォローも対象です。CRMへ会話内容と次回行動を記録します。
テレアポは、商談機会を設定する業務です。件数を作るだけでなく、相手の役割、課題、現行手段、検討時期を確認し、商談担当者が準備できる情報を渡します。トークを読み上げるだけではなく、よくある反論への回答を更新します。
フィールドセールスでは、オンラインまたは対面で商談し、課題整理、提案、見積もり、稟議支援を行います。価格や契約条件をどこまで代行会社が説明・交渉できるかを定めます。高度な技術説明や法的説明は自社担当者が同席する場合があります。
カスタマーサクセスでは、導入支援、利用促進、契約更新、アップセルを支援します。新規獲得だけでなく、解約率や継続売上を重視する企業に向きます。顧客情報を扱うため、権限、対応履歴、事故時の連絡を整えます。
営業企画・イネーブルメントでは、営業資料、トーク、FAQ、商談レビュー、研修、評価、ダッシュボードを作ります。担当者が変わっても一定水準で営業できる状態を目指します。契約終了後に手順とデータが自社へ残るかを確認します。
営業代行は自社の責任をなくすサービスではありません。商品、価格、顧客への約束、最終承認は自社が管理します。
費用を左右する見積もり項目

第一の要因は商材の難易度です。説明が短く、対象と購入条件が明確な商材と、複数部門の合意や専門知識が必要な商材では、研修と商談時間が異なります。単価が高く営業期間が長い場合は、追客と案件管理の工数も増えます。
第二は対象市場です。企業数が多い市場はリストを確保しやすい一方、競争も激しくなります。特定業界の大企業だけを狙うABMでは、1社ごとの調査、担当者特定、個別提案が必要です。海外市場では言語、時差、商習慣、法令への対応も発生します。
第三は委託範囲です。リストとトークを自社が用意し、架電だけを依頼する場合は範囲を限定できます。戦略、リスト、資料、商談、受注、報告まで依頼すれば費用は上がりますが、社内工数も減ります。省ける工数と新たに必要な連携工数を両方見ます。
第四は体制です。担当者1人だけでなく、プロジェクトマネージャー、リーダー、品質管理、リスト担当、アナリストが必要な場合があります。提案書で人数と役割、稼働割合を確認します。兼務担当の場合は、自社へ使われる時間と連絡可能な時間帯を聞きます。
第五は立ち上げ期間です。商材研修、CRM設定、リスト、スクリプト、テスト、報告設計に数週間から数か月かかる場合があります。開始直後から通常月と同じ成果を求めず、準備、検証、拡大の段階を設定します。初月費用と通常月費用を分けます。
第六はデータとツールです。CRM、SFA、電話、録音、メール、オンライン商談、ダッシュボードを誰が契約し、料金を負担するか確認します。外注先のアカウントだけで運用すると、終了時に履歴が失われる可能性があります。原則として顧客データは自社が閲覧・管理できる状態にします。
第七は品質管理です。録音確認、商談レビュー、スクリプト更新、研修、報告会をどの頻度で行うかにより費用が変わります。品質管理を削ると短期の単価は下がりますが、誤案内やブランド毀損のリスクが上がります。
第八は契約期間と最低人数です。営業代行は採用と研修が必要なため、3か月以上の最低期間や複数名体制が設定されることがあります。セレブリックスの公式掲載例では、準備1か月と営業代行3か月、営業期間はミニマム2名とされています。開始希望日から逆算してください。
第九は成果の定義です。成果報酬を低くする代わりに条件が広い場合、不要な商談が増えることがあります。決裁者、課題、時期など条件を厳しくすると単価は上がります。自社が受けられる商談数と受注率を使い、適正な条件を決めます。
営業代行会社の公式比較

以下は2026年9月28日時点で各社公式ページを確認した内容です。掲載順は優劣を示しません。公開料金がない会社は推測せず「要問い合わせ」としています。
| 会社・サービス | 主な支援範囲 | 公式掲載の料金 | 向いている企業 | 公式URL |
|---|---|---|---|---|
| セレブリックス | 市場調査、アポ獲得、インサイドセールス、商談、クロージング、CS | 業務設計80万円〜、営業メンバー月80万円〜/人、クロージングは月90万円〜/人の掲載例 | 営業手法の検証と仕組み化まで任せたい企業 | セレブリックス公式 |
| セイヤク powered by WILLOF | テレアポ、インサイドセールス、フィールドセールス、CS、研修 | 公式資料でセールスメンバー月55万円〜/人、PL・管理者月65万円〜/人 | BtoB営業チームの立ち上げや不足人員を補いたい企業 | セイヤク公式 |
| エッジコネクション | 営業戦略、リスト、テレアポ、インサイドセールス、改善 | テレアポ成果報酬1件15,000円〜の掲載あり | 成果報酬でBtoBアポイント獲得を試したい企業 | エッジコネクション公式 |
| Sales Platform | リスト、アプローチ、インサイドセールス、営業管理支援 | 要問い合わせ | 営業活動と管理基盤をまとめて整えたい企業 | Sales Platform公式 |
| BALES | SaaS・BtoB向けインサイドセールス設計、実行、改善 | 要問い合わせ | インサイドセールスの立ち上げと運用改善を求める企業 | BALES公式 |
| カクトク | 営業人材・チームの提案、営業支援プロジェクト | 要問い合わせ | 要件に応じて外部営業チームを組成したい企業 | カクトク公式 |
セレブリックスは、市場調査からカスタマーサクセスまで幅広い営業工程を案内しています。公式FAQでは、原則として完全成果報酬ではなく固定報酬を基本とし、支援内容、期間、稼働人数によって料金が変わると説明しています。件数だけでなく方法の検証やノウハウ化を重視する企業に適しています。
セイヤクは、ウィルオブ・ワークが運営するBtoB特化の営業支援です。公式サイトでは、インサイドセールス、テレアポ、フィールドセールス、カスタマーサクセス、営業研修、マーケティングまで一気通貫で対応すると案内しています。配置人数と管理者を含む総額を確認します。
エッジコネクションは、BtoBのテレアポ代行で成果報酬額を公開しています。アポイント率で料金が決まること、月間10件以上のアポイントに対応できる企業が対象であることも公式ページに記載されています。自社の商談対応力と成果条件を照合します。
Sales Platformは、営業リスト、アプローチ、インサイドセールスに関連する仕組みを案内しています。利用する機能、実務支援の範囲、システム利用料、契約期間を公式資料と見積もりで確認します。
BALESは、BtoB・SaaS領域を中心としたインサイドセールス支援を案内しています。リードへの追客、商談創出だけでなく、体制設計、KPI、オペレーションを相談する場合は、自社のマーケティング・フィールドセールスとの役割を明確にします。
カクトクは、営業フリーランスや営業代行会社を活用する営業支援プラットフォームです。担当する個人・チームの経験、管理方法、秘密保持、再委託、成果物、契約終了時の引き継ぎを確認します。
営業代行で失敗する原因

失敗の第一は、目的が「売上を増やす」だけで、対象と成果が決まっていないことです。代行会社は活動できますが、自社が狙う顧客、利益、提供価値が曖昧なら、適切な企業を選べません。対象外企業との商談が増え、営業担当者の時間を消費します。
第二は、安いアポイント単価だけで選ぶことです。アポイントの件数が多くても、担当者が違う、課題がない、情報収集だけであれば受注につながりません。アポイント単価ではなく、適合商談単価、案件化単価、受注獲得費用を見ます。
第三は、営業代行へ商品説明だけ渡して任せることです。顧客事例、競合との差、導入条件、断られる理由、営業資料を共有しなければ、一般的なトークになります。開始後も商談結果を代行側へ戻し、スクリプトを改善します。
第四は、社内の商談対応が遅いことです。代行会社が商談を作っても、連絡が数日後、提案書が遅い、担当者が準備していなければ失注します。商談前の情報共有、対応期限、担当者、提案手順を決めます。
第五は、短期間で結論を出すことです。新規市場では、対象、訴求、チャネルを検証する時間が必要です。一方、成果が出ないまま契約を続けるのも適切ではありません。4週間、8週間、12週間などの節目で、仮説、活動、反応、商談品質を確認します。
第六は、データが外注先に閉じることです。架電結果、会話、失注理由が自社へ残らなければ、契約終了後に改善できません。CRM項目、入力期限、レポート、録音の扱いを決めます。個人情報や秘密情報は必要最小限にします。
第七は、ブランドと法令の管理不足です。強引な電話、誤った説明、過度な約束は企業の信用を損ないます。禁止表現、価格、契約条件、名乗り方、個人情報の扱いを研修し、定期的に通話やメールを確認します。
営業代行の成果は、外注先の能力だけでなく、商品力、社内の商談対応、データ共有、改善速度で決まります。
営業代行会社の選び方

最初に、自社と近い商材、営業対象、価格帯、営業期間の経験を確認します。「ITの実績がある」だけでは十分ではありません。SaaS、受託開発、機器販売では、相手部署、課題、商談の進め方が異なります。事例の前提と担当範囲を聞きます。
次に、実務担当者と管理者を確認します。提案した営業担当者ではなく、誰が電話し、誰が商談し、誰が品質を管理するかが重要です。採用基準、研修、担当変更、欠勤時の補充、再委託の有無を質問します。
支援範囲は作業一覧で確認します。市場調査、リスト、スクリプト、電話、メール、商談、提案書、見積もり、CRM、報告、改善の各項目について、主担当と確認者を決めます。「営業代行一式」という表現だけでは、必要な業務が抜ける可能性があります。
成果の考え方も確認します。良い会社は、件数を約束するだけでなく、前提、リスク、検証方法を説明します。自社の平均単価、粗利、受注率から、許容できる顧客獲得費用を計算します。根拠のない受注保証や極端に高いアポイント率には条件を確認します。
レポートでは、活動数だけでなく、接続率、会話内容、拒否理由、商談理由、案件化、失注、改善案を確認します。サンプルレポートと定例会の進め方を見せてもらいます。数字の定義が自社のCRMと一致するかも重要です。
情報管理では、秘密保持契約、再委託、権限、端末、録音、データ保存、削除、事故報告を確認します。顧客情報を扱う場合は、閲覧者を限定し、契約終了時の返却・削除を証明できる状態にします。
契約では、初期費用、月額、成果報酬、ツール、交通費、リスト、追加作業、最低期間、解約予告、成果物の権利を確認します。自動更新の場合は、いつまでに通知すればよいかを記録します。担当者の交代や目標未達だけで即時解約できるとは限りません。
比較時は、候補会社へ同じ要件書を渡します。 対象市場、商材、価格、目標、委託範囲、開始日、予算、既存データ、社内体制を共有します。条件が違う見積もりを総額だけで比べないようにします。
導入から改善までの進め方

第1段階は目的の整理です。売上、商談、仮説検証、休眠掘り起こしなど、営業代行を使う理由を決めます。売上目標から必要な受注、案件、商談を逆算し、外注先が担当する地点を設定します。
第2段階は現状分析です。過去の顧客、受注率、失注理由、営業期間、平均単価、粗利、既存リードを確認します。過去データがない新規事業では、仮説と不明点を分けます。最初の契約を検証期間として設計します。
第3段階は要件書です。業種、規模、部署、役職、除外条件、商談の定義、活動チャネル、月間件数、報告、社内担当を記載します。代行会社が見積もりに必要な情報をそろえます。機密情報は契約前に必要以上に渡しません。
第4段階は選定と契約です。2〜4社程度へ同条件で相談し、提案、担当者、事例、レポート、料金を比較します。営業が上手な会社と、自社商材を売れる会社は同じとは限りません。懸念への回答と実行計画を確認します。
第5段階はオンボーディングです。商材、顧客、事例、競合、価格、契約、禁止表現を共有します。トーク、メール、FAQ、CRM項目、エスカレーションを作ります。ロールプレイとテスト活動を行い、誤りを修正してから拡大します。
第6段階は小規模な実行です。対象を絞り、会話と反応を集めます。アポイント数だけでなく、接続、課題、拒否、資料反応を確認します。結果からターゲット、訴求、チャネルを一つずつ変えます。
第7段階は商談連携です。商談前に企業情報、会話内容、課題、参加者を共有します。商談後は、案件化、失注理由、次回行動を代行側へ戻します。上流と下流が分断すると、同じ質の低い商談が繰り返されます。
第8段階は拡大と内製化です。勝ち筋が見えたら、対象や人数を増やします。同時に、スクリプト、FAQ、分析、研修を自社へ残します。将来も外注を続ける場合でも、自社が営業品質と顧客データを管理できる状態にします。
KPIと費用対効果の測り方
営業代行の評価はアポイント数だけでなく、案件化率、受注率、粗利まで同じ流れで測ります。 活動KPIには、架電数、メール数、接続数、会話数、資料送付、追客数があります。活動が計画どおり行われたかを見る指標です。ただし、活動数を目標にすると、対象外への大量連絡が起きる可能性があります。品質指標と組み合わせます。
中間KPIには、接続率、会話化率、アポイント率、商談実施率、案件化率があります。どの工程が詰まっているかを確認できます。接続率が低ければリストや時間帯、会話化率が低ければ冒頭、案件化率が低ければ対象やヒアリングを見直します。
事業KPIには、受注数、受注率、売上、粗利、営業期間、顧客獲得費用があります。営業代行費を売上だけで割らず、粗利と継続価値を考慮します。解約が早い顧客を大量に獲得しても、事業成果につながらない場合があります。
適合商談単価は、営業代行費を、自社が定義した条件を満たす商談数で割ります。アポイント単価より、商談品質を含めて比較できます。案件獲得単価、受注獲得単価も同じ方法で計算します。
投資評価では、代行費、初期費用、ツール、社内商談工数、交通費を合計します。外注前の採用費、教育期間、管理工数と比較します。単月で判断せず、立ち上げ費用と通常運用を分け、営業期間に合う期間で確認します。
数字には定義を付けます。「商談」は日程確定か、実施済みか。「受注」は申込か、入金か。「売上」は初月か、契約総額かを統一します。代行会社と自社で定義が違うと、成果を正しく判断できません。
よくある質問
営業代行の月額はいくらですか?
月額固定型では、担当者1人あたり月50万〜100万円程度が発注準備の目安です。管理者、複数名体制、商談・クロージング、戦略設計を含む場合は月150万〜500万円以上になることがあります。商材と範囲で変わるため、同じ要件で見積もりを取得してください。
成果報酬のアポイント単価はいくらですか?
一般的には1件1.5万〜5万円程度が目安ですが、対象企業、役職、商材、難易度、成果条件で変わります。エッジコネクションは公式ページで1件15,000円からと掲載しています。単価だけでなく、商談実施率と案件化率を確認してください。
固定報酬と成果報酬はどちらがおすすめですか?
対象と訴求が固まり、商談条件を明確にできる場合は成果報酬を検討しやすくなります。新規事業や複雑な商材で、反応を学びながら改善する場合は固定報酬が向きます。固定費と成果報酬を組み合わせる方法もあります。
テレアポだけ依頼できますか?
依頼できます。リスト、スクリプト、アポイント条件を自社で用意するか、代行会社へ依頼するかを決めます。商談を受ける担当者と対応期限も準備してください。
営業代行は何か月依頼すべきですか?
準備と検証を考えると、3〜6か月を一つの目安にすることが多いです。公式プランで最低期間が定められる場合もあります。短期間で試す場合も、何を検証し、どの条件で継続・停止するかを決めます。
営業リストは用意してもらえますか?
対応する会社があります。件数だけでなく、取得元、更新日、選定条件、重複、利用ルールを確認します。契約終了後に利用できるか、リストの権利も確認してください。
営業代行へ丸投げできますか?
実務を広く任せることはできますが、完全な丸投げは推奨できません。商品情報、価格、顧客への約束、商談結果、最終承認は自社が管理します。定例会と迅速な情報共有が必要です。
成果が出ない場合はどうすればよいですか?
活動量、接続、会話、商談、案件化のどこで止まっているかを確認します。リスト、訴求、トーク、商談対応を一度に変えず、仮説ごとに改善します。契約時に見直し時期と終了条件を決めてください。
まとめ
営業代行の費用は、月額固定型、成果報酬型、複合型で構造が異なります。一般的な目安として、月額固定型は担当者1人あたり月50万〜100万円程度、成果報酬型はアポイント1件1.5万〜5万円程度ですが、商材、対象、業務範囲、成果条件で変わります。
会社を選ぶときは、価格だけでなく、自社と近い営業経験、担当体制、支援範囲、商談品質、レポート、情報管理、引き継ぎを確認します。同じ要件書を渡し、初期費用、月額、成果報酬、ツール、追加費用、最低期間を比較してください。
営業代行を成功させる要点は、商談件数の購入ではなく、顧客の反応を自社の営業資産へ変えることです。 外注先と自社が同じデータを見て、ターゲット、訴求、商談、商品を継続的に改善しましょう。
営業の達人に相談する

営業代行を検討しているものの、どの工程を依頼すべきか、固定報酬と成果報酬のどちらが合うか、社内の営業体制をどう整えるべきか分からない企業も少なくありません。
営業の達人では、商材、ターゲット、営業プロセス、KPI、既存データを確認し、外注すべき業務と社内へ残す業務を整理します。営業代行会社へ依頼する前の要件整理や、現在の代行施策の見直しもご相談いただけます。


