BtoBサイトを公開した後、「記事更新は続けているのに問い合わせが増えない」「制作会社の保守契約はあるが改善を相談できない」と悩む企業は少なくありません。サイト運用の外注には、障害対応を中心とする保守、情報更新、解析に基づく改善、コンテンツ制作、営業連携など異なる仕事が含まれます。BtoBサイトの改善運用は月額料金だけで選ばず、誰が課題を見つけ、誰が実装し、何を成果として検証するかを契約前に揃えることが重要です。
この記事では、公式サイトで公表された月額料金の例を使い、保守と改善の違い、支援範囲、見積もり、社内外の役割、成果指標を説明します。価格と条件は2026年9月22日に各社の公式ページで確認しました。公表価格は特定プランの条件です。自社サイトへの適用、税区分、最低契約期間、作業上限は発注前に必ず確認してください。
BtoBサイトの改善運用費用は何で変わるか

月額費用の差は、単純な作業時間だけでは決まりません。保守だけか、記事・事例・サービスページの更新を含むか、分析から改善提案・実装まで行うかで工数が変わります。BtoBサイトでは、訪問者がすぐに購入せず、複数の担当者が比較・承認して商談へ進むことが多いため、アクセス数だけでなく問い合わせの質や営業との接続まで見る必要があります。外注先がどこまで責任を持つかを最初に定義してください。
保守と改善は目的が違います
保守はサイトを安全に利用できる状態に保つ仕事です。CMSやプラグインの更新、バックアップ、障害対応、フォームの稼働確認などを含みます。一方、改善運用は対象顧客に情報が届き、比較・相談へ進みやすい状態を作る仕事です。検索データの確認、ページの見直し、導線の検証、事例の追加などが含まれます。保守が十分でも問い合わせが増えるとは限らず、改善施策を進めてもフォームが壊れていれば成果は得られません。両方が必要なら契約を分けるか、一つの契約内で範囲を明確にします。
更新代行は「何を更新するか」で負荷が変わります
支給された文面と画像を入れ替える軽微な更新と、担当者へ取材して事例を企画・制作する仕事では費用が違います。既存テンプレートでページを追加できる場合も、見出しや導線、事実確認、承認まで含めると工数が増えます。契約書に「月5件まで更新」とあっても、文字修正1件と新規ページ1件を同じ件数で扱えるとは限りません。件数だけでなく、一件あたりの作業範囲、修正回数、素材の提供元を確認します。
改善提案と実装を分けて見ます
月次レポートと改善提案だけが含まれ、修正作業は別料金のプランもあります。反対に月内の作業時間を使って分析、ページ修正、テストまで行うプランもあります。提案だけの契約が悪いわけではありません。社内に実装担当がいれば十分です。しかし社内で動けないなら、提案が積み上がるだけになります。毎月「何を調べ、何を決め、何を変更し、いつ結果を見るか」を実行可能な形で決めてください。
月額と初期費用、追加費用を合わせます
既存サイトの調査、計測設定、アクセス権の整理、導線診断を最初に行う場合は初期費用がかかることがあります。月額のほかに、広告費、サーバー・ドメイン、素材購入、撮影、記事取材、大規模な改修、新機能開発が別料金のこともあります。最低契約期間と解約条件も総額に影響します。月額だけを比較せず、3か月・6か月・12か月での支払総額と実行できる改善量を並べてください。
「保守」「更新」「分析」「改善実装」を分け、月額に含まれる作業と別料金の作業を明示します。
公式料金で見る月額支援の例と比較方法

以下は公式ページに掲載された月額支援の例です。2026年9月22日に確認しました。料金はBtoB専用プランの市場平均ではなく、各社が公開している個別サービスの条件です。サイトの規模、アクセス権、既存CMS、必要な制作量によって見積もりは変わります。税区分と実施範囲を読み、単純な安い順のランキングにしないでください。
| 提供元・プラン | 公表価格・条件 | 公開されている主な範囲 | 公式URL |
|---|---|---|---|
| EASTAN「改善ライト」 | 月33,000円(税込)、月2時間まで、改善契約は原則3か月から | 保守・小規模改善・簡易レポート等 | 公式ページ |
| BLOOM CONSULTING「CORE」 | 月44,000円(税込) | 検索データを用いたコンテンツ制作・改善 | 公式ページ |
| 合同会社えいおう「スタンダード」 | 月55,000円(税込) | 軽微な更新月3件・アクセス解析レポート等 | 公式ページ |
| 株式会社サックル「ライト」 | 月80,000円から(税抜)、月10時間から | 更新・修正と簡易な改善提案 | 公式ページ |
| 株式会社サックル「スタンダード」 | 月200,000円から(税抜)、月32時間から | 更新・改善、アクセス分析・改善提案 | 公式ページ |
料金の高低より作業単位を揃えます
月2時間の改善契約と月32時間の運用支援は、対象業務の大きさが異なります。数時間の契約で戦略設計から新規ページ制作まで期待すると、追加費用が発生します。反対に社内の担当者が分析と企画をできるなら、軽微な実装だけを外注するほうが合うかもしれません。比較表には月額料金の隣に、月間時間・件数、分析会議、提案、実装、修正回数を記入してください。対応時間が余った場合の繰越しや、超過時の単価も確認します。
公表価格に含まれない費用を質問します
同じ会社でも、既存サイトの引き継ぎやWordPressの状態により初期調査が必要です。テーマが独自開発されている場合、軽微に見える改修でも検証が増える可能性があります。記事制作や導入事例の取材、デザイン制作、写真撮影、翻訳、広告運用は別契約のことが多いです。最初の見積もりで、何が含まれ、何が対象外かを明記してもらいます。「必要になれば相談」だけでは予算を組みにくいため、想定する作業ごとの概算も尋ねてください。
条件付きの価格をそのまま他社へ当てはめません
制作済みサイトだけを対象とするプラン、最低契約期間があるプラン、上限時間を超えると別料金になるプランがあります。公式料金表は検討の出発点であり、自社サイトの確定見積もりではありません。料金が非公開の会社も、提案内容が合えば比較対象になります。候補企業には同じサイトURL、課題、月間作業量、社内の担当範囲を伝え、同じ条件で提案を受けてください。各社の説明を転載せず、実際の契約条件を書面で確認します。
月額価格は「時間・件数・会議・実装」の条件とセットで比較し、初期費用と別料金も含めて判断します。
月額支援に任せる業務と社内に残す業務

外注すれば社内の関与が不要になるわけではありません。サービスの事実、価格、顧客への約束、公開可否は自社が責任を持つ必要があります。外部パートナーには、分析や制作、技術的な実装、改善の進行を任せられますが、営業戦略や最終承認まで完全に代わってもらうのは難しいでしょう。契約前に「情報を誰が出し、誰が決め、誰が手を動かすか」を表にします。
外注しやすい仕事
CMSの更新、表示確認、アクセス解析の整理、検索クエリの確認、既存ページの改善案、導線のワイヤー、軽微な実装、イベント計測の設定などは外注しやすい仕事です。専門知識と一定の作業時間が必要で、社内担当が兼務だと後回しになりがちなためです。ただし「分析します」という説明だけでは判断できません。どの指標をどの頻度で見て、どの形式の提案が届くか、実装まで進めるかを確認します。
社内に残すべき判断
優先したい顧客、受けたい問い合わせ、提供できるサービス、価格、事例の公開許可、法務・セキュリティ上の判断は社内で決めます。外注先に情報を渡さなければ、抽象的な記事や汎用的なCTAしか作れません。営業担当者からよく聞かれる質問、失注理由、導入事例の候補を共有してください。公開前に誰が事実確認をするかを明確にし、承認が止まったときの代理担当も決めます。
改善会議の役割を分けます
外注先がデータを示し、仮説と実施案を提案し、社内が事業上の優先順位を決めます。会議ではアクセス推移の報告だけで終わらず、前月の変更による結果、現時点の課題、今月実施する作業、保留する理由を議事録へ残します。営業が商談の質を評価できるなら会議へ参加してもらいます。数字を読む人と施策を決める人が分かれている場合、承認までの期限を決めないと改善が止まります。
アカウントと資産の所有を確認します
ドメイン、サーバー、WordPress、Google Analytics、Search Console、広告、フォーム、画像素材は、原則として自社がアクセス権と契約関係を把握できる状態にします。外注先へ必要な権限だけを付与し、退任時には取り消せるようにします。制作物や記事の著作権、ソース、データの引き継ぎも契約で確認してください。担当会社を変えると過去の設定や改善履歴が失われる状態は、月額費用以上のリスクになります。
外注先は改善を進める実務パートナーです。顧客理解・事実確認・最終承認は社内に残します。
BtoBサイトで追うべき成果指標の設計

改善運用の成果をアクセス数だけで判断すると、購入につながらない訪問を増やす施策に偏ることがあります。BtoBでは検討期間が長く、記事を読んだ人が数週間後にサービスページを見て、その後に問い合わせることもあります。サイトの役割を「見つけてもらう」「理解してもらう」「比較・相談へ進んでもらう」に分け、各段階の指標を用意してください。
流入と発見の指標
Search Consoleの表示回数、クリック数、検索語句、ページ別の流入を確認します。順位だけでなく、狙う顧客の問いに答えるページが表示されているかを見ます。会社名を知らない人からの流入と指名検索を分けると、新しい需要の発見に役立ちます。ただし記事の大量公開や表示回数の増加が、すぐに受注へつながるわけではありません。検索意図が自社サービスとずれていないかを合わせて確認します。GoogleのSearch Consoleヘルプは指標の意味を確認する一次資料です。
理解と比較の指標
主要サービスページ、導入事例、料金説明、FAQの閲覧経路を見ます。訪問者が記事からサービス内容を読めるか、比較に必要な情報に到達できるかを確認します。滞在時間だけで内容の理解は測れません。ページ内のリンク、次に読まれたページ、相談直前に見られる情報、営業が実際に使う資料を組み合わせて判断します。アクセスが少ないページでも、商談で重要な判断材料なら改善の優先度は高い場合があります。
問い合わせと商談の指標
フォーム送信、資料請求、相談予約を別々に数えます。さらに営業が対象企業・適切な相談内容かを分類し、商談化率や受注までの流れを見ます。問い合わせが増えても対象外の相談ばかりなら、ページの訴求やCTAを見直す必要があります。逆に問い合わせ数が同じでも、質の高い商談が増えれば改善の可能性があります。個人情報を計測ツールへ不必要に送らず、サイトと営業情報の接続方法を安全に設計してください。
指標の定義を固定します
「有効問い合わせ」が何か、営業がいつ評価するか、資料請求の重複をどう扱うかを決めます。社内アクセスや迷惑メールを含めると施策を誤ります。GA4のイベント設定、フォーム完了の計測、CRMへの引き継ぎを公開環境でテストし、月ごとに定義が変わらないようにします。広告を同時に動かす場合は、自然検索と広告の影響を分けて見ます。ただし施策間の寄与を完全に切り分けられるとは限らないため、短期の変動だけで成否を断定しません。
アクセス→比較行動→有効な問い合わせ→商談の順に指標をつなぎ、件数だけでなく質を確認します。
月次の改善サイクルと実施の優先順位

月額契約の価値は、毎月レポートを受け取ることではなく、課題を特定して変更し、結果を確かめることです。BtoBサイトでは成果が出るまで時間がかかる施策もあるため、短期の技術的な修正と、中期のコンテンツ・導線改善を分けます。改善項目を増やしすぎると実装が散らばり、何が効いたか分からなくなります。
初月は計測と現状を整えます
初月にSearch ConsoleやGA4の権限を確認し、フォームの動作、主要ページ、流入、問い合わせ件数を把握します。計測が不正確なら先に修正します。サービスページが古い、CTAが送信先を失っているなど明らかな問題は優先して直します。全ページの大規模な改修をいきなり始めず、対象顧客と商談につながる重要ページを選んでください。BtoBサイト制作の要件定義を確認すると、公開後に必要な情報を整理しやすくなります。
毎月の施策を少数に絞ります
候補を「事業への影響」「根拠の強さ」「実装工数」「承認のしやすさ」で評価します。問い合わせフォームの不具合修正は最優先です。検索から流入する記事の直後に次の情報がないなら、内部リンクやCTAを見直します。サービスページの説明が不足しているなら、事例や提供範囲を加えます。検索順位だけを目標にタイトルを頻繁に変える前に、顧客の疑問に答えているかを見てください。優先理由を議事録に残すと、翌月の評価がしやすくなります。
実装後は表示と計測を検証します
ページを更新したら、スマートフォンとPCで表示を確認し、リンク、フォーム、CTA、計測イベントをテストします。デザインだけの修正でも、見出し階層や読み込み速度が変わることがあります。GoogleのSEOスターターガイドは、検索エンジンと利用者が内容を理解しやすい基本を示しています。新しい文章や画像に重要情報を閉じ込めず、本文テキストにも説明を残します。
結果は施策の性質に応じて待ちます
フォームの不具合修正はすぐ確認できますが、検索からの流入や商談は十分な観測期間が必要です。問い合わせが少ないサイトで一週間の増減を評価すると偶然の影響が大きくなります。実装日、対象ページ、狙い、変化した指標、営業からの反応を記録します。期待どおりでなければ、仮説、実装、対象顧客のどれが違ったかを切り分けます。良かった施策も再現できる条件を確認してください。
毎月「発見→優先→実装→検証」を少数の施策で回し、レポートだけで契約を終わらせないことが重要です。
外注先の選び方と契約で確認する項目

BtoBサイトの改善には、デザインやSEOだけでなく、商品理解と営業への接続が必要です。制作会社、マーケティング会社、保守会社のどれが適しているかは、自社に欠けている機能によって変わります。更新の手だけが足りないのか、分析と仮説が必要なのか、事業戦略から相談したいのかを整理してください。外注先の実績は業界名の一致だけでなく、何を測り、どのように改善したかを確認します。
実績は結果だけでなく過程を聞きます
「問い合わせが2倍」のような数字には、元の件数、期間、広告予算、サイト改修、営業体制の変化が影響します。似た顧客単価や商談期間の事例があれば、課題、実施範囲、継続期間、社内担当の役割を尋ねます。社名や成果を公開できない場合でも、匿名の改善プロセスを説明できるかを見ます。数値の保証を求めるのではなく、仮説が外れたときにどう修正するかを確認してください。
担当体制を確認します
提案をする人、記事を書く人、デザインする人、CMSへ反映する人、計測を確認する人が同じとは限りません。窓口だけが優秀でも、実行する人との連携が弱いと品質が落ちます。外注先の担当者と社内の承認者、連絡手段、回答期限、定例会の頻度を決めます。再委託する場合は範囲と情報管理を確認してください。担当交代時の引き継ぎ方法も契約前に聞いておくと安心です。
作業範囲を具体的に書きます
「月次改善」だけでは、分析のみか、提案のみか、ページ修正まで含むか分かりません。月間時間・件数、対象ページ、デザイン変更の範囲、原稿作成の有無、修正回数、緊急対応を見積書に書いてもらいます。サーバー障害対応やバックアップが必要なら、保守のSLAや連絡時間も分けて確認します。広告、外部ツール、ドメイン、撮影、取材、翻訳などは別料金かを確かめてください。
契約終了後の引き継ぎも設計します
改善の履歴、解析設定、作った記事、デザインデータ、画像、権限、マニュアルを受け取れるか確認します。契約を終えると同時にサイトを更新できなくなる状態は避けてください。月額の範囲に含まれるレポートや制作物の権利、ソースの保管先を明示します。初期費用を抑えたプランでは、途中解約時の費用や資産の所有に条件がある場合もあります。外注先は月額料金だけでなく、実行体制・成果物・引き継ぎやすさまで含めて選びます。
内製と外注を組み合わせる現実的な運用体制

サイトの改善をすべて外注する必要はありません。むしろ社内の顧客理解や商品情報がないと、外部だけで質の高いコンテンツを作るのは難しいでしょう。一方、兼務担当者だけで解析、SEO、デザイン、実装、保守を担うと、更新が止まりがちです。自社が強い部分と不足する部分を整理し、役割を組み合わせます。
社内担当が強い場合
マーケティング担当が企画や分析をできるなら、外注先にはページ制作、CMS実装、技術的な診断を依頼します。毎月の作業時間を限定した契約が合うかもしれません。ただし担当者が休職・異動したときに止まらないよう、改善計画と権限を共有します。社内で記事を書ける場合も、専門的なデザインや画像制作だけを外注できます。必要な範囲を小さく始め、実際のボトルネックが変われば契約を見直します。
社内担当が少ない場合
外注先に分析、企画、制作進行まで任せるなら、月額の作業上限だけでなく責任者と意思決定の場が必要です。社内は月1回でもよいので、対象顧客、商品変更、営業の反応を共有します。外注先が提案した内容を誰が承認するかを決め、承認までの期限を設けます。素材の提供が遅れると契約した作業時間を消化できないため、事例候補やよくある質問を先に準備してください。
営業部門を運用へつなぎます
BtoBサイトの目的が商談なら、営業が受けた質問や失注理由は重要な改善材料です。営業担当が閲覧したい資料と、サイト訪問者が知りたい情報がずれている場合もあります。月次会議で全員が参加する必要はありませんが、有効問い合わせの定義と代表的な商談の声は共有してください。記事を作るだけでなく、営業が共有できる説明ページや事例を整えると、サイトの価値が広がります。インサイドセールス代行の費用も、営業への引き継ぎを考える参考になります。
少人数の体制でも続けられる形にします
予算が限られるなら、毎月の施策を1〜2件に絞り、最も重要なサービスページとフォームを優先します。必要以上に記事を量産しても、事実確認と更新が追いつかなければ信用を損ないます。測定できる小さな改善を続け、成果が確認できたら範囲を広げます。内製化を目標にするなら、外注先に作業手順と判断理由を共有してもらい、社内担当が徐々に引き受けられる契約にします。社内は顧客と商品を知る役割、外注先は専門作業と改善進行を担い、共同で成果を測ります。
発注前のチェックリストと最初の90日

外注を始める前に、現状と期待する成果を一枚にまとめます。口頭で「問い合わせを増やしたい」と伝えるだけでは、外注先はどのページから直すか判断できません。以下のチェックリストを使い、サイトURL、対象顧客、提供サービス、現状値、社内の担当者、予算、希望する支援範囲を共有してください。分からない項目は「未計測」と書き、初月の調査対象にします。
| 項目 | 発注前に決めること | 契約後に確認すること |
|---|---|---|
| 目的 | 対象顧客、有効な問い合わせ、主力サービス | 営業と指標の認識が合うか |
| 現状 | 流入、主要ページ、フォーム、商談数 | 計測の欠落と修正点 |
| 範囲 | 保守、更新、分析、提案、実装 | 毎月の時間・件数と対象外 |
| 素材 | 原稿、事例、写真、承認者 | 提供期限と権利確認 |
| 予算 | 初期費用、月額、追加費用 | 超過時の承認方法 |
| 権限 | CMS、解析、ドメイン、サーバー | 最小権限と退任時の返却 |
| 評価 | 30日・90日の確認項目 | 実装と成果の記録 |
最初の30日は「守る・測る」を整えます
フォーム、主要なリンク、バックアップ、CMSの更新状況を確認します。Search ConsoleとGA4のデータ、計測イベント、問い合わせの受け渡しも確認します。次に重要サービスページと流入の多い記事を見て、情報が古い、CTAが弱い、表示が遅いなどの課題を抽出します。すぐに直せる不具合は修正し、時間がかかる改善は優先順位を付けます。ここで全ページを改修する計画を立てても、データと社内情報が不足している場合があるため、最初は現状把握を丁寧に行います。
31〜60日は重要な導線を実装します
サービスページの説明、事例へのリンク、料金や提供範囲の情報、CTAとフォームの文言を見直します。検索流入の多い記事からサービスページへ自然に進めるか確認します。BtoBでは「相談する前に何が分かるか」が重要です。問い合わせフォームの項目数だけを減らす前に、相談後の流れや返信の目安を明記するほうが効果的な場合もあります。変更には仮説と実装日を記録し、元へ戻せる状態で進めます。
61〜90日は結果を見て範囲を調整します
アクセスだけでなく、有効問い合わせと営業からの反応を確認します。改善したページが読まれたか、相談につながったか、対象外の問い合わせが増えなかったかを見ます。商談期間が長い場合は結論を急がず、次に見る指標を決めます。月額の作業量が足りないなら、施策を絞るか契約範囲を広げます。逆に社内でできる仕事が増えたなら、外注の範囲を小さくしてもよいでしょう。最初の90日は、計測の整備→重要導線の改善→商談の質の確認という順で進めます。
よくある質問
月額1万円程度の保守だけで問い合わせも増やせますか?
保守は主にサイトを安全に使える状態にする仕事です。低額プランでも更新や簡易レポートが含まれる場合がありますが、分析から企画、制作、検証まで十分な時間があるとは限りません。契約内容を見て、改善提案と実装の有無を確認してください。保守が不要という意味ではありません。問い合わせを増やす施策には別の予算と担当が必要になる場合があります。
SEO対策も月額プランに含まれますか?
会社とプランで異なります。「SEO対応」とあっても、タイトルの修正だけなのか、技術診断、記事企画、既存記事の改善、効果測定まで含むのかを確認します。検索順位やAI検索での引用は保証できません。検索から来た人がサービスを理解し、相談できる内容になっているかを合わせて評価してください。
既存の制作会社以外へ改善運用を頼めますか?
依頼できる場合があります。ただしサーバー、CMS、テーマ、解析の権限と、既存契約の範囲を確認する必要があります。独自システムや特殊なテーマでは引き継ぎ調査の費用がかかることもあります。現在の制作会社と新しい支援先で、障害対応と改善実装の責任を分けてください。
何か月で成果が出ますか?
フォームの不具合修正はすぐに確認できますが、検索流入や商談は需要、業種、サイトの現状、営業の対応に左右されます。特定の期間で必ず問い合わせが増えるとは言えません。初月に基準値を整え、90日ほどで重要な導線の変化を確認し、その後も商談の質を追う計画を立ててください。数値が少ない場合は短期の増減を過大評価しないことが大切です。
月額契約と単発の改善、どちらがよいですか?
明確な不具合や一ページの改修なら単発が合うことがあります。課題が複数あり、計測、実装、検証を継続するなら月額が向きます。月額契約でも作業がほとんど発生しないなら見直してください。逆に単発の改修を繰り返しても全体の方針がない場合は、月次で優先順位を決める体制が役立ちます。
まとめ|支援範囲と成果を揃えて見積もる
BtoBサイトの改善運用費は、保守だけか、更新・分析・実装まで含むかで変わります。公式に公表された月額の例でも、数万円の小規模改善と、月32時間以上の包括的な支援では前提が異なります。月額料金だけを比べず、初期調査、上限時間、件数、対象外、追加単価、最低契約期間を確認してください。
成果はアクセス数だけでなく、サービス理解、有効問い合わせ、商談へつながるかを見ます。社内の顧客理解と承認、外注先の専門作業と進行を組み合わせ、毎月の少数の施策を検証することが現実的です。見積もり前に「任せたい業務」「社内に残す判断」「90日で確認する成果」を整理しましょう。
まずはHPの達人に相談する

サイトはあるのに問い合わせにつながらない、保守契約はあるが改善が進まない。そのような場合は、月額プランを選ぶ前に、現状の導線と社内の運用体制を整理することが大切です。HPの達人では、サイトの役割、主要ページ、問い合わせまでの流れを確認し、改善の優先順位と外注すべき範囲を一緒に考えます。無料相談はこちらからご相談ください。
参考・出典
- EASTAN|Web運用・改善(2026年9月22日確認)
- BLOOM CONSULTING|料金(2026年9月22日確認)
- 合同会社えいおう|ホームページ保守管理サービス(2026年9月22日確認)
- 株式会社サックル|Web運用支援(2026年9月22日確認)
- Google Search Central|SEOスターターガイド(2026年9月22日確認)
- Google Search Consoleヘルプ|検索パフォーマンス(2026年9月22日確認)


